タイトルどうしたらいいのかわからなくて、なんか変な感じになっちゃった。

二本立てブログの一本目。

またまたお久しぶりです。
約四ヶ月ぶりくらいの更新。
よく死んだと思われがちなので、生存確認として。
一ヶ月に一度は更新するとか前回書いた気がしますが、やっぱ無理でした。



せっかくめずらしくブログを書く以上は何か面白いことを書かなきゃという強迫観念みたいなものもあったりするのですが、先に言っときますが、特にサービス精神溢れる面白いことは書けません。趣味丸出しで好き勝手に書いてます。

毎回言っててしつこいですが、ブログという場所に何かを書くのは本当に苦手です。

あと、自分の作品以外の書き物でむやみに面白いことを書いて面白さを無駄に消費してしまうと、作品がつまらなくなるのではないかという懸念もあるのです。

だからブログがつまらなかったとしても、作品は面白いからな!!!


ちなみに最近のBGMですが、前回の投稿を見直したら5月あたりの時期はドリーム・シアターとかプログレメタルを聴いてたっぽい感じですが、
そのあとはジャンルばらばらだけど70年代のロックの名盤をいろいろ聴き直していた時期もありまして、最近は主にイーグルスとピンク・フロイドでした。

イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』(しかしラストのギターソロはカッコ良すぎて中学の頃から何万回と聴いたけど飽きないなぁ)のいろいろな和訳を見ながらミステリアスな歌詞の解釈を試みたり。ピンク・フロイドのアルバムの中で『原子心母』だけはどうも昔からわからなかったんだけどちょっとわかってきたりとか。そんなことばっかやってるから執筆や仕事が進まないんですが。

最近はうってかわってパンクを聴いてます。グリーンデイ聴いてます。

ヒップホップとテクノはあまり受け付けくて聴きませんが、基本的には雑食系というか、スタンダードなロックンロールもポップスロックもプログレもメタルもパンクも、オルタナもUKもハードコアも(このへんのジャンル的な分け方って曖昧だから正直よくわからないけど)、なんならフォークだって、なんだって聴きます。
(ただし、毒にも薬にもならない歌詞とすかしっ屁みたいな演奏のつまらないウンコみたいなJ-POPのバンドとかは聴きません。これは好きだっていう日本のバンドやアーティストもいるし邦楽全般をバカにしてるわけではないですが)

っていうかロックオタを自称しておきながら、グリーンデイ好きですとか、それ以外でも例えばオアシス好きですとかポピュラーなバンドの名前を出すと「いやいやポップスやんっ」って鼻で笑ったりするような輩もいますが、そういう連中へのアンチテーゼの意味も込めて今日はちょっとグリーンデイの話を。

何回か前のブログでクイーンの話を長々と書いたけど、好きなバンドを語るシリーズ第二弾ということで。一回目がクイーンで二回目がグリーンデイってバラバラだしどっちもメジャーすぎるけど。次があるならもっとマニアックなのいくか。


ってか昔はハードでゴリゴリなパンクは好きだけどメロコアパンク(西海岸パンクってやつかな?)は好きじゃなかったし、グリーンデイにしても、メロディーはいいけれどもこりゃあパンクじゃねえなただのわかりやすいポップスだなって感想で別に好きじゃなかった。

何よりグリーンデイの大ヒット以降に90年代後半〜2000年代前半に大量に出てきた有象無象のメロコアパンクバンドがどれもこれも似たようなつまんないバンドで、そういうのもあってその流れの元祖的なイメージがあるグリーンデイも敬遠してたりした。

日本のパンクロックの大御所であるハイスタンダードも別に嫌いではなかったけど
(2016年に出した久々のアルバム、結構良かったです。個人的に昔のアルバムに入ってたハイスタのロック名曲のカバーはダサくて嫌いだったけど、ニューアルバムに入ってたサイモン&ガーファンクルの『明日にかける橋』のカバーは良かったです)、
日本ではハイスタ以降にうすら寒くてくっさい青春ソングをやる、ちっともパンクじゃないゴミみたいなメロコアパンクバンドがいっぱい出てきて、しかもそれが流行ってて、気持ち悪かった。「ブルーハーツに憧れてバンド始めました」「ハイスタに憧れてバンド始めました」みたいな連中。ブルーハーツとハイスタは好きだけど、そのウンコバンド連中はキモくて嫌悪感があった。

まぁいかにも中高生にウケそうな音楽だし10代の頃とか周りでそういうのが流行ってて、「俺は本当のロックを知ってるぜ」的な僕は、「セックス・ピストルズもクラッシュもラモーンズも知らない奴らがくっさい青春ソングを聴いてパンクを語るんじゃねぇ!」と憤っていたのです。


で、グリーンデイにしてもメロコアパンクブームの金字塔的な作品となった94年のメジャーデビューアルバム『ドゥーキー』は聴いてたけど、メロディーはいいなと思ったけどのめり込むほど好きってわけでははなかった。

そのあとの90年代に出した2枚のアルバムも、いくつかいいなって曲もあるにはあるけど、似たり寄ったりな曲ばかりで退屈な印象だった。


でも2000年に出した『ウォーニング』は90年代の初期グリーンデイの集大成みたいなアルバムなんですが、それまでの作品よりも洗練されていて聴きやすい良曲揃った、BGMに最適な良アルバムです。このアルバムは結構おすすめ。


で、そのあとの2枚のアルバムが、結構名盤と呼べる素晴らしいアルバムなのです。

2004年に発表した『アメリカン・イディオット』と2009年に発表した『21世紀のブレイクダウン』の2枚です。


この2枚のアルバムはパンクロックのバンドとしては非常に珍しいというか多分これしかないんじゃないだろうかと思うんだけど、いわゆる「コンセプトアルバム」ってやつなのです。

コンセプトアルバムとは何か、みたいな話を始めると長くなるので簡単にいうと、単に曲を寄せ集めてアルバムと呼ぶのではなく、ある一つのコンセプトやストーリーを基に、それぞれの楽曲が繋がってアルバム全体で一つの作品となっているアルバムのことです。

諸説ありつつも、ビートルズが1967年に発表した『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』がコンセプトアルバムの元祖と一般的には言われています。

俺の好きなコンセプトアルバムをちょっといくつかあげてみます。
(明確にコンセプトアルバムってわけではなくてストーリー性もテーマも特にないけど、アルバムがドラマチックに構成されてて好きってやつも混ざってますが)


ザ・ビートルズ 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967)

ザ・フー 『トミー』(1969)『四重人格』(1973)

キング・クリムゾン『クリムゾン・キングの宮殿』(1969)

イエス『危機』(1972)『海洋地形学の物語』(1973)

エマーソン・レイク&パーマー『恐怖の頭脳改革』(1973)

ピンク・フロイド『狂気』(1973)『アニマルズ』(1977)『ザ・ウォール』(1979)

ジェネシス『幻惑のブロードウェイ』(1974)

クイーン『クイーンⅡ』(1974)『シアー・ハート・アタック』(1974)『オペラ座の夜』(1975)

ドリーム・シアター『メトロポリス・パート2』(1999)『シックス・ディグリーズ・オフ・インナータービュランス』(2002)


ビートルズとフーとクイーン以外はプログレッシブロックの大御所たちになった。(ドリーム・シアターはメタルなのかプログレなのかという話は割愛。プログレメタルってことでいいや)
やっぱ性質上どうしてもプログレ勢が中心になるな。それぞれのアルバムについて語るとめちゃくちゃ長くなるので、またの機会に。

あと、邦楽からは以下の2枚。

四人囃子『一触即発』(1974)

ページェント 『螺鈿幻想』(1986)

どちらもジャパニーズプログレの傑作です。四人囃子は有名だけどページェントってバンドはちょっとマニアックすぎるので詳しくは割愛。


まだ俺がちゃんと聴いたことのないコンセプトアルバムの名盤もあるみたいです。もっと勉強します。


で、話をグリーンデイのアルバムに戻します。


『アメリカン・イディオット』は
「グリーンデイ第二章」の始まりを告げる作品。組曲形式で10分近い曲も2つあったり、パンクロックなのは間違いないけど全体が一つの物語としてちゃんと繋がっている、「パンク・オペラ」というグリーンデイの新境地を開いたアルバム。
テーマは「反戦」で(ちょうどアメリカがイラクに攻め込んで戦争を始めた頃に作られた)、
夢を見て故郷を飛び出した主人公ジーザス・オブ・サバービアと彼のもうひとつの人格、セイント・ジミーとの葛藤の日々を描く、みたいな感じのストーリーです。

『21世紀のブレイクダウン』も前作と同じく「パンク・オペラ」と呼べるアルバム。
"グロリア"と"クリスチャン"の2人の若者が主人公の3部構成のストーリーで、第1幕『ヒーローとペテン師』、第2幕『いかさま師と聖人』、第3幕『馬蹄と手榴弾』から成る、経済危機や環境問題など「21世紀最初の大きな危機」がテーマの18曲もあって70分の大作です。
サウンド的には前作よりも相当洗練されたというか初期グリーンデイの面影は感じにくくなっていて、若干パンクロック色が薄くなってオアシス的というかUKロック的な感じもするんだけど、やっぱり根っこのパンクな部分は変わってないです。


この2つのアルバムの何が面白いかというと、上でいくつかコンセプトアルバムの名盤をあげたのを見てもわかるとおり、こういった方向性のアルバムはやっぱり洗練された演奏技術と精神世界的な難解な歌詞のプログレバンドがやるものだってイメージがあったわけですよ。
ドラマチックな展開で曲を繋ぎ合わせながらそのアルバムのもつ世界観を広げていくにはやっぱり濃厚で洗練された音が必要だよなぁと。


でもグリーンデイは初期の頃からのピカイチのメロディーセンスとシンプルなサウンドはそのままに、コンセプトアルバムを作っているのです。
(シンプルとはいっても、初期グリーンデイのよく言えば軽い、悪く言えばスカスカだった印象のあるサウンドと比べれば相当厚くなっています。ライブの映像を見てもサポートメンバーでリードギターとキーボードが入って初期のライブより重厚な音になっていた)

そして、初期のメロコアポップスパンクの印象を脱却して、しっかりとカッコ良いパンクバンドだなって印象を持ちます。
シンプルでポップな部分とパンクバンドらしいやんちゃさや危うさや攻撃性も残したままで、一曲一曲をしっかりと紡いでドラマ性のあるコンセプトアルバムに仕上がっていて、とても面白いのです。


俺もちゃんとこのへんのアルバムを聴くまではそうだったけど、グリーンデイを単なるメロコアポップスバンドだと思ってる人には、是非一度ここであげたアルバムを聴いてみてほしいですね。

そのあと2008年に 『Uno!』『dos!』『Tre!』という三部作のアルバムを出してますが、これもなかなか良いんだけど、やっぱりオススメはとなると上に書いた2枚ですね。

「グリーンデイなんて大したことないカッコだけのカスバンド」みたいなことをオアシスのキャラガー兄弟のどっちかが言ってたけど、あの兄弟は敬愛しているビートルズ以外の大抵のミュージシャンへ暴言吐いて喧嘩売りまくってるので、気にしなくていいでしょう。

(でも別にキャラガー兄弟嫌いってワケではないです。激しい言動や行動のわりにはやってる音楽は変にブッとんでるわけではなくて優等生的というか模範的な感じがするので、そのギャップが可愛くて好きです)

また、長くなりすぎた。更新頻度が低すぎるので、更新する時は長く書かないともったいない気がしてるのです。

二冊目の小説の出版についてや、久しぶりなんで改めて去年発売した僕の小説『ビートルズが聴こえる』の宣伝を書こうと思ったけど、ここに書くと長すぎるので、次の投稿にのせます。

今回名前を出したアルバムのジャケット写真画像を全部載せようかと思ったけど、アメブロでアップできるの15枚までなのね。全部は載せないけど載せれるぶんは載せます。