ずっと行ってないジャズのライブ、久々の生Live, です。

自粛もあるけど、食指が動くライブもなかったけど、今回は違う。

しかもビックバンド、そして私のボサの原点的な存在、小野リサさんとの共演。

 

これはとにかく生で聴きたい!ということで行ってまいりました。

1日目は現場で生Live、2日目は生Liveをネット配信で、2回堪能。

 

オープニングナンバーの、エリック宮代さんのオリジナル、Horison.

コロナの中でライブを自粛してもっぱら、ネット配信で聞いていましたが、やはり生の音、

しかもビックバンドの音圧は、違う!

 

もう、本当に体が震えてくるような、ワクワク感、喜びでいっぱいになります。

ずいぶんとこの感覚から、遠ざかっていたんだな~と。

 

エリック宮代さんのアレンジの凄さは、今までにも、このビックバンドと多くの

世界的プレイヤーとの共演で目の当たりにしてましたが、今回も実感。とにかく素晴らしい。

 

2曲目はステイービー・ワンダーの「Overjoyd」 好きな曲です。

 

今年亡くなったプレイヤーをしのんで。スクウエア、和泉宏隆さんの「宝島」

本田雅人さんのアルトをフィーチュアー。1日目は宝島のみ。2日目は他の曲もメドレーで。

彼のソロが素晴らしい!今、最も熱く、ノリに乗っているアルトプレイヤーだと思います。

 

そして、チックコリア、「スペイン」

このスペインのアレンジ。聞きなれたものとちょっと違う、エリックバージョン。

これが新鮮でした。

 

曲が進むうちに、各プレイヤーのソロや演奏に、注目。

小池修さんのテナー、健在ですね。久々に聞きました。ピアノが宮本貴奈さん。

昔、彼女の演奏を聴きましたが、良いピアノです。これも嬉しかった。

 

ドラムの川口千里。若手の女性。なかなかの切れとパワーです。どんどん新しい人が育っていて、しかも女性が多い。

 

そして小野リサさん登場!

 

「イパネマの娘」 彼女の癒しのボイス。しかも透明感もあり、どこまでも優しい歌声に、

バックのホーンセクションが寄り添うように。複雑な和音で、ジャズィーな要素も

もちろんあって。会場は一気に南国リゾート地へと変身。

 

本当に来てよかった!切にそう思えた瞬間。

 

1日目と2日目、曲順がちょっと変わってますが、グディ・グディ、星に願いを、メドレーで

マシュケナダ、ガチョウのサンバ、ワンノート・サンバ、ソダンソ・サンバ、とノリよく続く。

サックス陣、オール・フルートの演奏もあり、ボサ、サンバナンバーならではのアレンジ。

これが嬉しかった。そして本田雅人さんのフルート・ソロ、絶品でした。彼はフルートもいい。

 

そしていったん、リサさん退場。ビックバンドだけの演奏でバートランド。

ビックバンドならではの曲だと思ってます。迫力だけではなくアレンジの秀逸さも

余すところなく表現。テーマの部分に、オリジナルにない、ちょっと複雑な和音を入れた

アレンジ。ソロは、エリックさんのハイ・ノートを駆使して。

 

彼のハイノートはメイナード・ファーガソンの影響。アレンジもそれを思わせる部分が。

「マッカーサー・パーク」を彼の演奏で聞いてみたい、とも感じます。

 

アンコールは再び、小野リサさんと共演。Look To The Rainbow

エリックさんも、お二人の大好きな曲ということで、しっとりと、うっとりと、癒しサウンド。

 

ヒックバンドの迫力と、ソフトな癒しと、相反するもののようで、調和してこちらのハートに

とにかく響いてきた極上のライブでした。

 

 

 

 

 

アフタヌーン・ライブ。久々に手ごたえのあるピアノトリオのライブです。

David Bryant お初です。でも最初のナンバーで、これはいい!とワクワク。

オリジナルナンバー多数。彼のサウンドがとにかくいいのです。

 

なんというか、来日ミュージシャンのライブは望めない昨今。というかライブそのものが

自粛されていて、1ステージのみとか、そんな状況。

もうなんか、オアシスにたどり着いたかのような心地です。

 

軽やかなタッチ、右手の細かいフレーズ、ちょっとマッコイをも思わせる部分も。

全体のサウンドの明るさ、柔らかさ、曲によって疾走する感覚。

う~ん、好みのピアノです。

 

加えてバックがいい!

ベースの Marty Horoubek 軽快な音さばきでいながら、しっかりとしたクリアーな

音色。こもってないのが、また好み。

 

そして、石若 駿。今をときめく若き期待のドラマー。今や引っ張りだこ。

文字通り、彼は今が旬!

興味深いのは、ドラムの位置、セットの仕方ですが、左からピアノ、ベース、ドラムと

並んでいますが、ドラムの向きがピアノのほうへ、真横ではなく舞台奥へ斜めに

向いている。それで彼は客席に半分、後ろを向いている形。

そのおかげで、彼のスネアやバスドラの足さばきがそのまま、良く見える。

 

ピアノのフレーズに対して瞬時に反応してレスポンスの音を繰り出していく様は、体全体が

リズムマシーン、かつとても、しなやか。

見ているだけで、こちらもリズムが伝わって反応してしまう感じ。

 

彼はファンが多い。前方の席には明らかに彼の音や動きを盗もうとするかのような

若い男性も。

 

東日本大震災の10年目の節目とあり、デビットはそのことや、あとチックコリアの訃報にも

触れて、MCをしていました。

かなりの親日家、日本に拠点を移しているようですね。それは嬉しいことです。

また聞ける、と期待できます。

 

デビットはもちろん、この3者のサウンドが素晴らしい!

ぜひ、また聞きたいトリオです。

 

 

 

チックコリアと小曽根真のヂュオコンサートに行ったのは2018年だったか。
その印象は素晴らしかった!空間がすっかり、変わってました。
それを偲んでこのアルバム。全8曲のうち、半分がDuet Improvisation,

冒頭のそれは、現代音楽をも思わせる音の広がり。
キースジャレットもそうだけど、クラシックファンが多いのもわかります。
Blue Bossaは、コード進行だけでこの曲、とわからせて、そしてビブラフォンが

メロディーを奏でる。
ゲイリーバートン。極上の空間。

2人のインプロビゼイジョンが2曲つづいたのち、Summertime。女性ボーカルが入り、
ビブラフォンソロ。ボーカルはチックの奥様、モラン・コリア。
一定のリズムを全編にわたっていれて躍動感のあるアレンジ。
次のインプロビゼイジョンナンバー静寂な感じで始まり、ガラッと雰囲気を変えてくる。

そしてLa Fiesta. 2人のフレーズがカーチェイスの様に交差し、疾走する。
ワクワクします。名曲はどんなアレンジ、演奏でも名曲。

ラストはボーナストラックで、Crystal Silence。バックにノーネームホーセス。
静かな抑制のきいた感じで曲は進みます。徐々にホーンセクションが壮大に盛りあげて

また静かに。
そして最後にベースの短いフレーズ。この終わりかたか、と思いました。
ジャンル的にはクラシックの現代版を思わせるもの。
イメージ的に、クリスタルという感じよりホーンセクションが入る分、もっと重厚。

ジャンル分けはしない。でも味付けは様々でも楽しませるエンターテイナー性は健在。

二人の音が空間に広がっていくその響きを贅沢に楽しめるアルバムです。