妊婦さんから「旅行に行ってもいいですか?」と質問されたらこう答えます。
おすすめしません!
その理由の二つ目が
旅先で何かあったときにとても困る
です。
これは海外でも日本国内でも同様ですが海外ではいろいろな理由から医療を受けるハードルは高くなります。今回は日本国内の場合について書いていきます。
①妊婦健診をその病院で受けていない妊婦さんは受診を断られることがある
理由はいくつかあります
- その妊婦さんの血液型や感染症が分からないので1から全部調べる必要がある
- その妊婦さんやお腹の赤ちゃんの妊娠経過がわからない
- ベッド数には限りがあるのでかかりつけの妊婦さんを優先したい
- 地域によっては医療がひっ迫しており、県外の妊婦さんをみる余裕がない
などです。日本は国民皆保険制度があり、いつでもどこでも医療が受けられる国です。しかし実際には上記のような理由で旅先での産婦人科受診は一般のかたが思っているほど簡単ではないことがあります。
②旅先で入院しなければいけないことを予想しているか?
もし旅先で破水したり出血してしまい、運よく受診ができた場合には即入院をすることになります。場合によっては出産をする週数まで入院となるので数週間、数か月になるかもしれません。遠い旅先で家族と離れて入院しなければいけない事態になります。
③もし旅先でお産になってしまったら?
もし予定日よりもかなり早く出産になってしまった場合、赤ちゃんは新生児集中治療室に入院になります。全身状態が安定し、体重が増えるまでは退院できません。
この場合、お母さんは先に退院するので、通常は赤ちゃんが退院するまでお父さんもお母さんも病院に通って赤ちゃんに面会します。もし自宅から飛行機で2時間かかるような場所で出産してしまった場合にはどうなるでしょうか?身体にも金銭的にも非常に負担になることは間違いありません。
上記のようなことが起きるかもしれない!ということも頭の片隅に置いておきながら妊婦さんには生活していただきたいです。