題名がなんだかキザすぎるというご意見、ありがとうございます。
うん、そんなご意見、まだもらってないけど。


「縞模様のパジャマの少年」という洋画をみました。
感動だとか、衝撃的とか、強烈だとか、なんかもう、もはや越えてた。
そういう言葉では言い切れないというか、頭を通る前に直接的に心に、胸に、ぶつかってくる、そんな映画。
涙なんて、もはや出やしなかった。

感想を言うのは苦手です。
口下手だから、伝えようとしても伝えきる前に疲れてしまっていつも投げ出してしまう。
でもどうせそこで伝えきれたとしても、それは所詮あたしの気持ちであり、あたしの意見である。
そこには少なくとも独善が含まれている。
それがあたしは嫌なのだ。

人と話すときもそう。
一概にはいえないけど、なにか悩み相談をされたとき、大抵あたしは何も言えなくなってしまう。
いろいろ考えは巡るけれど、結局何も言えない。
それは先にも述べた、独善が大いに関係している。

自分の考えを言ったところで、そこに独善が含まれないわけがない。
相手がそれを受け入れるかもわからない。
自分が話すことで、むしろ相手があたしの独善に振り回されることも、あってほしくない。

アドバイスをしようとするたびに思うことがある。
あたしは相手の何を知っているのだ、と。
少し話を聞いただけで何を知った気になって上から目線で話そうとしているのかと、そんな考えが一瞬よぎる。
そうだとしても伝えておきたい、と思ったときには、相手には申し訳ないけど上からアリコを承知でいわせてもらったことは何度かある。
だけど基本的に何も言えない。
それはもしかしたら、あたし自身が「言われたくない」人だからってのもあるのかもしれないけど。

ただ、「何も言えない」ことに関しても良いこととは思えない。
悩んでる人がいるなら助けてあげたいと、大概の人だって思ってるだろうから。
あたしだって、できるならば助けてあげたいと思う。
自分の言葉で。自分の想像力と経験をフルに使って。
でもね、大抵なにもできないんだよね。かなしいことに。
まず考えがまとまらないし、まとまっても自分の中で規制がかかるし。
困ったもんだ。
だから、相談を受けることは苦手だったんだよね、何気に。

でも、数日前。
数秒の無言といきなりの号泣から始まったその電話。
当の相手はそのとき真剣に悩んでたから少し失礼になるのかもしれないけれど、あたしは嬉しくて、そして不思議と体が軽くなった感覚、それなのに身が引き締まる思いだった。

「誰かを頼りたいと思って、でも誰を頼っていいのかわからなくて、そんな時に頭に思い浮かんだのはありちゃんだった」

そう言われて、なんか心の隅では嬉しくて、なんだかんだ言っても、なんだかんだ思っても、あたしはきっと人から必要とされたかったのだと気付いた。

1時間くらい話したけれど、結局あたしは何も言えずにいて、いざ電話を切ろうとするときに、
「アドバイスとか良いこと何も言えなくてごめんね」
と言ったら、
「全然いい。聞いてくれるだけで本当にすっきりしたから」
と言って、
「多分、ありちゃんじゃなきゃ泣けなかったと思うし」
という、嬉しすぎる言葉を頂戴した。

「自分のことが好きか?」と問われたら、即答で「好きだ」と言える自信があるあたし。
けど、自分の嫌いなところだってある。
最近にも小さい波が数回訪れたが、「自分って何なんだろう」とポツンとなること、今までだって何度となくあった。

だけど、いいんだよね、これで。
「誰かからのありがとうが『自分』を呼び戻してくれる」感覚って、こういうのをゆうんだな~と、しみじみ。

こちらこそ本当にありがとう
と、あたしは言いたい。

「何も言えない」でいるあたしの姿を後に彼女は、
「共感でも同情でもなく、傾聴である」
と言った。
でも確か、あたし的には共感も同情もしたような・・・
ん~残念ッッ!!
だけど、そんなのは所詮あたしの見方。
大事なのは、相手の見方。
相手がそう感じ取って良い意味で受け入れてくれているのなら、結果オーライ。
あたしは嬉しく思う。

そ、れ、で、

「縞模様のパジャマの少年」の話に戻りますよっと。

そんなわけで、感想だとか評価だとかをしっかりと伝えたいっていう気持ちにはいつもはあんまりならないのだけど、
今回はね、思いきり宣伝したいよ!!

物語の最初から最後までずっと、胸のなかの心のドアをノックされ続けてる感覚。
おかげで最後、見終わったあとは心がミシミシしてるのを感じました。(笑)
もともと洋画はみないから不確実だけど、洋画でこれだけ物語の中に入り込めたのはたぶん初めて。
そんで、わかりやすかった!
頭がついてかないあたしでも見れたから、みんな大丈夫!

見る人によって、この映画に対して捉えるテーマが変わってくるような気がした。
ちなみにあたしはやっぱり、…ってネタバレになりそうだからやめよう。
とにかく見てほしい!
もしおもしろくないと思った人がいたらごめんなさい。
だけど、この世界に住むすべての人に見てほしい、とゆうか見るべき映画であるとあたしも思う。
それくらいにメッセージ性の強い映画だった。


良い映画。
洋画は難しいと思って避けてたけど、意外とそうでもないのかしら。
なんにせよ、「第9地区」を見たってだけでいきなり洋画に拒否反応を示すあたり、反省ですな。
「縞模様の~」を勧めてくれた地元の友達の美優ちやんに感謝だ!

まだまだ良い物語があるとしか思えない。
このあいだ借りてきたDVDもまだ見てないし、ワクワクがとまらないっ♪


そしていつの間にか朝・・・
いつもなら書いてる途中で寝てくのに、今日は眠れなかったか・・・
でも、「縞模様の~」には心を持ってかれた。爆睡できるはずなんか、そりゃないよね。
ばちゃばちゃな心の整理をつけるためにあたしはブログを書いてるんだから。

あー、だけどこれでだいぶん、整理がついてきましたよっとー。
よかったよかった。

あれ、なんか寝てきそうな予感。
いや、だめだめ、ここで寝たら絶対に起きれないよね、
ってことで、
顔洗って歯を磨いて久しぶりに朝食でも食べようかしらね。

って、

外みてびっくり。

なんで雪!!!!!!
しかも積もってるし!!!!!!

ありえないっつーーのっ!!
(花男の牧野つくし風で)

うわーすごい。
もう4月にはいるのに。
なんだこりゃ。

三寒四温にしては、寒くしすぎな気がするよー

はは。

桜いつ咲くかしらん。



しーゆー魚座