私の座右の銘というか、好きな言葉。
【鶏口牛後】(けいこうぎゅうご)。
「大きな組織や集団の中で末端にいるよりも、たとえ小さな組織であってもそのトップになった方がよい」という意味の言葉。
捉え方は人それぞれだと思うけど、私はこの言葉にすごく救われたし、自分の在り方や居場所を決めるときの軸になっています。
高校受験の話。
私立に通う余裕は我が家にはなかったので、滑り止めという選択肢がなかった私。
公立一本勝負だったので、確実に合格するラインを狙って受験。
(結果、推薦で受かったので学科試験はしなかったのですが...)
本当は行きたい高校があって、だけどもし落ちたらと思うと怖くて諦めたんです。
当時は、口には出さなかったけど、ちょっと周りが羨ましかったな。
高校生になって初めての中間試験があり、そこで数学が学年二位、他が学年一位と知り。
勉強で初めて悔しいと感じて、その場で兄に「帰ったら数学教えて」とメールしたのを覚えてる。
数学の塾講師だった兄の帰りを深夜まで待ち、勉強を教えてもらう日々。
「次は数学も含めて全教科一位になりたい」
と言う私に、笑いながら兄が言った言葉を今も忘れない。
『ユウも知ったか、1位の魔法を。1位という数字は、人を変えるんだよ』
テスト勉強なんて一夜漬けでしかしなかった私が、高校ではほぼ毎日勉強するようになった。
バイト帰りでクタクタな日も、彼氏と長電話した夜も。
1位を取ると、”順位を下げたくない”と思うようになるのか、と知った。
高校時代の友人からは、テスト前に勉強を教えてと頼まれ、15人くらいに講義したことも。
きっと中学の友達が聞いたら笑われるけど(笑)。
友人だけじゃなく、先生からの評価も変わった。
勉強に関するセルフイメージはここで大きく変わったなと思う。
就職した先では、年間で社内の誰よりも多くの資格をとった。
後に転職しアパレルに就くと、同期の中で最速で出世した。
私は「1位」にこだわるようになった。
最もわかりやすく、周りの評価が変わるということを身をもって知ったから。
トップという存在は、発言権が与えられる。
影響を与えられる側になる。
正解を作ることができる。
その発見は、大きかった。
もし私が最初に希望した高校へ行っていたら、きっと学力は中の下だったと思う。
そうなればもちろん毎日勉強する学生生活をおくることはなかったはず。
可もなく不可もなくに慣れてしまえば、評価されることも知らないまま、努力することも達成する経験もないままだったんじゃないかな。
自分が1番をとれる場所 に身を置く経験は、わかりやすく自分を変える。
それは、恋愛でも、仕事でも。
私の人生必勝法です。