阪神の高野圭佑投手(27)が20日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1000万円でサインした。来季に向けて先発転向をもくろむ。「(首脳陣が)先発の可能性を見いだしてくれた」と意気に感じながら挑戦していく。(金額は推定)
新たな可能性に取り組んでいく。高野が来季に向けて先発転向の可能性を首脳陣から告げられたのは甲子園での秋季練習中。「先発での起用をプランで持っているので取り組んでくれと、投手コーチから」。現在は、新球種の習得や投球練習での球数を倍近くに増やすなどして準備を進めている。
新天地での1年目は満足できる内容ではなかった。今年7月にロッテからトレード移籍。「7月からとはいえ、もっと(勝利に)貢献できたというシーズンでした」。今季はロッテ在籍時に2試合で防御率13・50、阪神では4試合で1ホールド、防御率4・76。いずれもリリーフ登板だった。
今オフは、オリックス・山岡ら同じ広島出身の選手と自主トレを行う予定。猛虎2年目の来季こそ思う存分にパフォーマンスを発揮する。
阪神・桑原 減額制限いっぱいで白旗 “勤続疲労”は否定
阪神の桑原謙太朗投手(34)は21日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限いっぱいの25%減(1500万円減)の4500万円(金額は推定)で来季の契約を結んだ。
今年は開幕こそ中継ぎとして7試合に登板(2勝0敗)したが、右肘を痛めて4月20日に出場選手登録を抹消されてからは再昇格を果たせないままシーズンを終えた。
「投げられなかったのがすべて。来年やり返したい」
2017年から2年連続60試合登板。17年は67試合4勝2敗39ホールドの防御率1・51で、昨年は62試合5勝3敗32ホールドの防御率2・68。カットボールを武器に頼れるセットアッパーとして活躍してきた。
その「勤続疲労」とも思えるが、桑原は「去年は去年、今年は今年」と否定。まだキャッチボール程度の回復で、ブルペン入りのメドも立っていないようだ。「今は若い子たちに負けないように頑張っている最中です」とリハビリに励む。
阪神・荒木、原点回帰の内野で10年目シーズン臨む「もう一回、自分のやってきた場所で」
阪神の荒木郁也内野手(31)が20日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、50万減の850万円でサインした。(金額は推定)
昨季は1軍出場がなかったが、今季は9試合に出場。6月5、6日のロッテ戦では「8番・左翼」でスタメン出場した。それでもシーズンを振り返れば「出たうちに入らない。9試合なので。振り返りようがない」と唇をかむ。2軍ではチームトップの19盗塁。内外野守れる堅実な守備も武器の1つだ。
来季に向けて原点回帰の挑戦を明かした。10月のフェニックス・リーグで、平田2軍監督から「もう一回、やってみないか?」という提案もあり、内野、特に二遊間の守備に重点を置いた。鳴尾浜で行われた秋季キャンプでも、多めにノックを受けるなど、“本職”に磨きをかける。
「平田さんに言っていただいたんですけど、僕もそういう思いがあったので。野球をやり始めてからずっと内野。もう一回、キャンプでも多めに内野でノックを受けた。先もどんどん短くなってきている。もう一回、自分のやってきた場所で、やろうかなと思っています。試合に出る、出ないは関係なく、練習でやってみようと」
10年目となる来シーズンに向けて、「毎年、そう思っています」と強い覚悟で臨む。
阪神・俊介、800万円ダウンの3200万円で更改「打たないと使ってもらえない」
俊介は今季6試合に出場しただけで、6打数ノーヒット、打点もゼロ。節目のプロ10年目でワーストの成績に終わった。
「悔しいシーズンになってしまった。球団からは『気持ちを新たに頑張ってほしい』と言われた。打たないと使ってもらえないので、(年内)ギリギリまで練習して、しっかりトレーニングして、来年に備えたい」
崖っぷちとなる来季での巻き返しを誓っていた。
阪神・伊藤隼、400万円ダウン「今年は反省しようがないぐらいのシーズンだった」
「(1軍)出場がゼロなので、自分からはなにもないし、振り返っても反省しようがないぐらいのシーズンだった」
【阪神】岡崎が200万円ダウンの1300万円サイン「長くやらせてもらうことに感謝」連続在籍16年目はチーム最長
2003年のドラフトで入団した鳥谷が退団、小宮山が戦力外通告を受け、来季は04年ドラフトの同期入団の能見と共に、チーム最長となる連続在籍16年目となる(通算最長は藤川の来季20年目)。
阪神板山100万円減「来年は自分の中では勝負」
場所は静岡県内の予定。シーズン最多安打記録を持つ秋山と過ごす時間は大きな財産になるはず。「技術的なことはもちろんですけど、精神面も聞いてみたい」。勝負の5年目へ、飛躍のきっかけにする。
阪神・江越、100万円減の1400万円で契約更改
阪神・江越大賀外野手(26)が13日、高知県芸西村のチーム宿舎で契約更改交渉を行い、100万円減の年俸1400万円でサインした。
今季は49試合に出場も、打率・067(15打数1安打)とバットでは結果が出なかった。「今、自分が取り組んでいることを自分の形にして、来年勝負したいと思います」。前日12日のシート打撃では、頭上を越え、中堅フェンス直撃かという打球をスーパーキャッチし、矢野監督を「もう守備は間違いなくゴールデングラブ(賞)を獲れるような能力は持ってるから。足もあるし」とうならせた実力の持ち主だ。
来季のレギュラー奪取へ、高知・安芸で打撃力を磨きあげていく。(金額は推定)
阪神・才木は200万円ダウンの1300万円でサイン「期待に応えられなかったので」
「けがをしてファンや球団の期待に応えられなかったので。来年は一年を通して投げられるようにしたい」
高卒2年目の昨季6勝(10敗)を挙げ、今季は先発ローテーションの一角として期待された。だが、5月に右肘を痛めて3試合に登板して2勝1敗、防御率4・70にとどまった。
高知・安芸市での秋季キャンプに参加しているが、リハビリ中心のメニュー。才木は「2月のキャンプにはしっかりと投げられるようにしたい」と力を込めた。