患者を診るはじめの一歩 | 人生の意味を変えます、「仁義礼智信」日本で2人しかいない理学療法士 渡辺賢治。
最近患者さんを診た上で、どうすれば良いでしょうか?という相談をよく受けます。

まず話を聞くだけでは判断できません。
それは情報が少なすぎるからです。

聴くべきこと、診るべきことがしっかり診れてたら疑問も解消されるでしょう。
なによりもまず聴くべきことから始まります。
OPQRSTの順で明らかにしていくと良いです。

・O(Onset):発症様式
・P(palliative/provocative):増悪・寛解因子
・Q(quality/quantity):症状の性質・ひどさ
・R(region/radiation):場所・放散の有無
・S(associated symptom):随伴症状
・T(time course):時間経過

ハヤカワ文庫の「FBI心理分析官」を読んだときは本当に驚きました。
殺害現場を見ただけで、犯人の人種、性別、年齢、学歴、職業までおよそ分かるというのです。
いわゆるプロファイリングです。
現在の治療家がFBI捜査官になると、ほとんどの現場で「学歴の低い輩」か「愛憎のもつれ」か「人格異常者」かでそれ以上の思考にはならないのではないかな?
私はよくコナンドイルの名探偵コナンシリーズを読むように勧めます。
コナンは初めてワトソンに会ったとき、瞬時に軍医だと見抜きます。読めばその論理的な思考過程が明らかにされます。
見立ては特殊能力ではなく、論理的な思考過程です。
奇をてらわず基本に忠実に行うことが大事です。
そこがスタートです。