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以前のblogを読んでくださった方はご存知かと思いますが、私には優しく穏やかな兄がいます。



日々暴れん坊の父の元で生きていると

幼い子供の頃の私達兄妹は

脳も体も心も萎縮してしまい

自然と感情を持たないように生きようとしていました。

そうやって、自らを守っていました。



だからといって

悲しみや苦しみや恐怖の感情が

全く無くなることはもちろんありません。

表層に上がってはくるけれども

それを自分でスルーしてあげる感じです。


… …


兄が中学3年生 高校受験目前のころ

いつものように家の1階では父が暴れる音

父の怒鳴り声

お皿が割れる音…


私はいつものように布団に潜り込み

心臓が張り裂けそうになりながら

早く終わることをただ願い続ける…

母の無事を祈り泣き続ける…悲しい

隣の部屋では兄が勉強をしている…

おそらく、いや、

絶対集中なんてできていなかったと思う



その日はいつもより父の暴れる時間が長かった

永遠に終わらないような気がした…ショボーン

と思った瞬間

何年間もただ2階で震え上がっているか

我慢することしかできなかった兄が


怒った。



ダンダンダンびっくりマーク

足音を大きくたてながら1階の父に向かって歩いて行く


私はパニック💦💦

え?!💦お兄ちゃんまで被害に合うえーん

「行かんといてーーー💦」

と泣き叫ぶ私。

その声に振り向きもせず父に向かって行く兄


そして


「お前いい加減にしろやーーーびっくりマークびっくりマークびっくりマーク


ドスびっくりマーク


と フルスイングで父の顔を殴った。

兄はその後 わぁぁぁーー

っと泣き叫び崩れ落ちた…



よく我慢してきたよな…

もう限界どころじゃなかったよな…悲しい


ありがとうの気持ちと

ねぎらう気持ちと 

悲しみと

なんだかわからない痛みで

涙が止まらなかった


その後父は

初めて私達子供2人に謝ってきた


「ごめんな…もう一回殴ってくれ……」

と兄に頼んで来た

兄は泣き叫びながら

今までの怒りを拳に込めて

父を殴った



その日から少しだけ父は大人しくなった…



が、

長続きはしなかった… チーン




あの日の夜は

今でも忘れられないし

あの時の兄の心

あの日までの兄の心を思うと

今でも心が締め付けられます



親を殴らなければいけない

殴りたい

殴りたくない

どうして殴らなければいけないんだ


この気持ち全てが同じくらい重なった

悲しさや苦しみが

中学3年生の男の子が経験したと思うと



今でも心が締め付けられます


そして


兄の幸せを願う毎日なのです… 🙏