先日漏斗胸の手術を受けてきました。

 

時系列ごとに振り返ってみたいと思います。

 

手術当日

 

手術前日から絶食、当日から絶飲ということで、10時くらいから手術が開始されました。

背中への痛み止めなどを行い、全身麻酔がかかった後は一瞬で手術が終わっていました。

 

 

多くの漏斗胸ブログでは、手術後麻酔から覚めると、

「胸が激痛!息も吸えない!」

などど胸が痛いことが記載されていることが多いと思いますが、

私の場合は全く違いました。

 

胸は全くと言うほど痛くありませんでした。

 

これは恐らく、肋骨や肋軟骨が成人後固くなってしまっているのですが、

それに切り込みを入れて曲げやすくする工夫をしてくれたからだと思います。

 

ともかく、術後麻酔から覚めてもほぼ胸が痛くなかったのはびっくりしました。

 

場所はICUではなく、自分の病室でした。

 

 

その代わりと言ってはなんですが、首が痛かったことを覚えています。

 

寝違えたかのような割と強めの痛みがありました。

 

看護師さんへ

「胸は痛くないが、首が痛い!」

と言って看護師さんもなぜ首が痛いのか困惑していた様子でした。

 

恐らく、手術や術後麻酔が覚めるまで微妙に無理な角度で首があったからだと思います。

普段はほぼ枕を使わないようなタイプなので、病院の高さのある枕が合わなかったのかもしれません。

 

ともかく、痛みを訴えたらすぐに痛み止めの点滴を貰いました。

 

この痛み止めがとても自分には合っていて良かったです。

 

漏斗胸のブログでは

「痛みのあまり全く寝れず、太陽が昇ってきたら気絶するように1時間くらい寝た」

と言ったことがよく記載されていましたが自分の場合は違いました。

 

痛み止め点滴を打ってもらうと、痛みがかなりなくなり、ついでに眠くなります。

 

多くのブログでは痛み止めは6時間ごとしか打てなかった、と書いてありましたが、

私の場合は約3時間ごとに痛み止め(2種類のパターンがある)を打つことが出来ました。

 

痛み止め点滴

痛みが和らぐ

そのまま寝る

約2時間半後起きる

30分くらいダラダラして、また痛み止め点滴を貰う

 

 

のループでした。

 

寝すぎて寝れないので、夜は眠剤をもらって寝ました。

寝ていると当然ながら時間が一瞬で過ぎますので、寝てれば勝ち、と感じました。

 

 

正直2時間半寝て30分ダラダラするので、そこまで辛いという感覚はありませんでした。

 

どちらかというと、術後胸に巻かれるコルセットの不快感が大きいな、と思ったくらいです。

 

事実あまり痛みはなく、どちらかというとコルセット苦しいという感じでした。

 

 

肋骨や肋軟骨に切れ目を入れて手術することにより痛みが軽減される病院を選んで正解と思った瞬間でした。

 

 

その後、術後2日目からも同じように

痛み止め

睡眠

起きる

痛み止め

 

という感じでした。

 

術後2日目程度で熱が上がり、39度などになりましたが不思議とそんなに辛くありませんでした。

解熱剤を点滴してもらい熱を下げてもらいました。

 

痛みもそこまでなく、歯医者に行った後に麻酔と共にある微妙な痛み、といった感じでした。

 

痛みのマックスが10だとすると、

痛み止めがあまり効いてない時間で3

痛み止めが効いている時間で1

 

くらいで、

発狂するほど痛い、というわけではありませんでした。

 

一つ問題にするなら、痰が絡んだ場合本当に辛いので、

痰を切る薬を処方してもらいました。

 

円滑に看護師や先生に「今どういう状況で、どう辛いか」

を伝えることが必要だと思います。

 

 

そういった痛み止めと睡眠を繰り返し、術後4日くらいまでは起きたり寝たりして繰り返します。

術後4日目で、手術の腫れが最大になるようで、確かに術後4日目はご飯があまりたべれませんでした。

 

 

その他にも、ベットの上で排便をするのは大変でした。

 

術後1日目から食欲はあり、完食出来ましたが、自分の場合は背中からの麻酔がちょっと身体と合っていないこともあり、だんだん術後3、4日目になると食欲がなくなってきましたが、そこまで問題ではありませんでした。

ポカリを買ってきてもらい飲んでれば大丈夫でしょ、と言った感じです。

 

術後は激痛のあまり、歯磨きすら出来ないので電動歯ブラシを買った方が良い、という記事も見かけたので電動歯ブラシを買っていきました。

しかし、実際のところそこまで痛くなく、手動の普通の歯ブラシで歯磨き出来ていました。

ので、電動歯ブラシは使いませんでした。

 

 

 

術後5日目になり、ドレーンと胸のコルセットが外れます。

身軽になりとても楽になります。

 

ドレーンを外して縫うときがとても痛い!というブログも見かけましたが、

私の場合は手術中に事前に縫っておいて、ドレーンを抜くときにサクッと糸を引けば縫えるような形になっていたようで、一瞬でした。痛みほぼなし。

 

やはり漏斗胸手術は慣れている病院ですべきと感謝しました。

 

 

ドレーンを抜いたあと一瞬空気が肺から漏れるような感覚があったので焦りましたが、

シールを張ってもらい一瞬で改善しました。

 

 

胸のコルセットが外れると、バーが本気を出して胸の内側からガンガン膨らもうとしてきてやや痛みが出ました。

 

 

といっても、痛みがマックス10だとすると2~3程度でそこまでではありません。

タンスに小指ぶつけた方がよっぽど痛いと思います。

 

 

これもまた、痛み止め点滴→睡眠→起きたらまた痛み止め戦法でやり過ごしました。

 

 

漏斗胸術後は、1日が長く辛く、痛く、、、というブログも拝見しましたが、

自分の場合は

痛み止めもらって寝てた感覚なので、

正月に実家に帰り寝正月をしているかのような感覚でした。

 

寝て~起きて~食事して、寝て、、と繰り返すだけと言いますか、、。

 

 

 

男性の方だと尿道に管を繋がれることに嫌だと感じる方も多いと思いますが、

自分の場合は尿道カテーテルはそんなに困りませんでした。

 

全身麻酔がかかっているときに尿道カテーテルをつながれるので、入れられるときは意識なく痛くないですし、

その後も違和感あるときはちょっと排尿の管を調節してもらったりすればあまり違和感はありませんでした。

 

 

尿道カテーテルを抜くときに激痛!というブログも拝見しましたが、

自分の場合はそこまでではありませんでした。

 

一瞬熱いかな、と思うくらいで、痛くはありませんでした。

 

 

その尿道カテーテルや背中からの痛み止めも術後6日目で抜けました。

 

 

トイレにも自分で行けるようになりましたが、大便の際おしりをふこうとすると、

自然と体をひねるので困った記憶があります。

 

股の間から拭くことになんとかこなしました。

 

 

また、背中からの痛み止めが自分には合わなかったようで、立ち上がるときに気分が悪くなりました。

ですので、背中からの痛み止めを抜いた後は、時間ごとにかなり良くなってきて歩けるようになりました。

 

 

術後7日目からは、点滴の痛み止めもなくなり、服用する痛み止めだけになりました。

 

シャワーも出来ますし、身体から繋がれている管もなくなり、

日に日に身体が楽になっていくのを感じます。

 

胸の漏斗胸のバーの違和感も日に日になくなっていきます。

 

 

術後10日目にはちょっと気合を入れれば、寝ている状態から頑張って起き上がれるようになりました。

 

漏斗胸ブログなどでは退院後も自分1人では起き上がれなかった、という記事も拝見しましたが、

自分の場合は案外すんなりと起き上れるようになりました。

 

 

やはりバーを入れたところは、麻酔が効いているようにほぼ感覚はありませんが、日に日に違和感がなくなってきます。

 

 

 

 

総じて、漏斗胸手術が「痛い!」と思う機会は少なかったと思います。

 

どちらかというと、胸に巻いてあったコルセットが苦しくて重くてめんどくさいとか、

痛み止め使いまくったら気分が悪くなってきたので吐き気止めをもらったとか、

足の血流を良くするフットポンプがうるさいな、とか

「めんどくさいな」と思う機会が多かったくらいです。

 

またドレーンから血を抜くためのポンプ?がポコポコ言っていてうるさいな、と思ったり。

 

 

漏斗胸手術における痛み対策や、病院自体の慣れが大切と思った手術でした。