15歳の高齢猫チャオのリンパ腫闘病日記

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7/28(夜)~7/29:おわかれ

なくなった夜、チャオの姿を見るたびに涙が止まりませんでした。
6歳になる息子の「チャオの声をまた聞きたいよね?」という言葉にも泣かされました。
少し落ち着いたと思っても、見れば泣いてしまうの繰り返しで、チャオがいない現実がなんだか不思議なものに感じられました。

翌日、チャオをつれてお世話になった動物病院へ一緒に行き、いろいろ処置をしていただきました。先生に報告したとき、思わず泣いてしまい、また先生も泣いてくれました。
治療は短期間でしたが、チャオのことをほんとに思って治療してくれた先生で、知らない人になつかないチャオでも、心を許していたような感じがしました。
振り返ると、相談してよかったと思える先生に出会えるかどうかも、すごく大事なことなんだと思いました。

夕方、チャオを都内の葬儀場へ連れて行きました。一緒にお花と、大好きだったカリカリのご飯、そして、よくその上に乗っていた僕のTシャツを持って行きました。
お別れの時は本当につらく、なかなか側を離れる決心がつかなかったです。もうその姿を見ることができないなんて、と思うたびに、チャオに声をかけ、抱きつきました。

お別れ後、1時間少しで声がけをされ、チャオの骨を拾いました。15歳のおじいちゃん猫だったけど、しっかりとした骨だと、ペットメモリアルの方にほめていただきました。
骨壷におさめ、うちに連れて帰り、いまは玄関に安置しています。
すこし騒がしいところだけど、いつまでもチャオのことを覚えておきたいから。



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7/28:生きたいという思い(夕方)

家に帰ると、チャオは朝と同じところに居た。
呼吸は若干荒くなっているような気もしたが、その他は朝と変わらないようだった。
チャオに声をかけても、反応してくれなかった。
体勢が苦しいのか、たまに寝返りをうつようにして体の向きを変えた。
けれど、僕の顔を見てはくれなかった。

嫁に「チャオを押し入れから出してあげたら?」と声をかけられ、チャオを抱えて僕の寝ているベッドへ移動させた。チャオは病気になってから、抱っこをすると少し苦しそうで、できるだけ抱えることを避けてきたが、なんとなくその時が近づいていることを感じて、そっと移動させた。

しばらくするとチャオの呼吸が荒くなってきた。両手でチャオの身体を覆い、チャオの身体に顔を寄せた。涙がとまらなかった。
そして、数分後、チャオは苦しむことなく、安らかに逝きました。帰ってきて1時間も経っていない18時前に。

苦しくて声を掛けても反応できないくらい衰弱していたけど、きっと家に帰ってくるのを痛みにこらえて必死で待っていてくれたんだよね。なくなる時まで一緒にいようとしてくれて、ありがとう。


こうしてチャオとの15年の生活は終わりを迎えました。
体調を悪くしてから1ヶ月弱、リンパ腫と分かってからたった11日後にです。

当たり前にいることが当たり前じゃなくなるのなんてすぐなんだ。
今一緒に暮らしているペット、家族、日頃煙たいと思っている親、遠くで暮らすおじいちゃんやおばあちゃん、まわりにいろいろな人がいると思うけど、いつなにがあっても後悔しないように。


日記はもう少しだけ続きます。


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7/28:生きたいという思い

翌日、チャオは押し入れにこもってはいるものの、昨日と様子は変わらなかった。
餌をあげても見向きもせず、水も飲まないのも昨日通り。
飲まず食わずで衰弱しきったチャオを見て、さすがに限界も近いと感じていた。
もしかしたらもう会えないかもしれない。そう思うと、なかなか家から出ることができなかった。

会社では仕事にまったく手がつかなかった。なんとなく今日やらないといけない仕事を優先に進めていき、本日分が完了した夕方に早退することにした。
明日はどうかわからないけど、今日はそばにずっと一緒にいてあげよう、そう思って足早に家に向かった。後悔しないためにも。




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7/27:無力

2回めの抗がん剤を投与した次の日、チャオは餌を与えても一切口にすることはなかった。
唯一飲んでいたお水も飲むことをやめ、押入れにただただこもるのみだった。

チャオと呼びかけても反応も薄くなっていた。
まだ元気な時、家のどこに居ても、チャオと呼ぶとよってきて、足に頭をこすりつけてくれたことを思い出し、なんとも言えない気持ちになった。

先週同様、抗がん剤の影響か、それともチャオの体力に限界がきているのか。
家でやってあげられることは点滴のみという状況で、本当に無力に感じた。
これまで家の中を明るくしてくれたチャオに、何もしてあげられないなんて。

その日は結局1日中その場から動かなかった。
翌朝、チャオはまだ生きているだろうか。そう思うと、怖くて全然寝れなかった。





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7/26:二回目の抗がん剤(夕方)

夕方、予定通り動物病院へチャオを迎えにいった。
待合室で思ったより待たされ、なんだか嫌な予感がしたことを覚えている。

20分ほど待つと名前を呼ばれた。診察室に入ると、口からよだれを垂らすチャオがいた。先生によると、抗がん剤を投与し、その後餌を与えたところ、副作用で戻してしまったようだった。
どうやら体力が想像以上に落ちているようで、この調子だと3回めの抗がん剤は打てないことを告げられた。むしろ、チャオの具合はかなり厳しく、近日中に山を迎える可能性もあるとことも遠回しに伝えられた。

だいぶぐったりしてしまっているチャオをキャリーケースに入れ、家にむかう。
確かに先生の言うとおり、今の状態だと3回目の抗がん剤はとてもじゃないけど無理だと思った。それ以上に、朝より更に具合を悪くしているチャオを見てショックを受けた。
ここ数日元気だったのに、なんで?

帰り道、チャオを抱え歩きながら泣いてしまった。ひと目もはばからず。
チャオと一緒に暮らせる日もきっともうあと僅かだろう。そう思うと涙が止まらなかった。

家に着き、キャリーケースのふたをあけると、チャオは出てこなかった。


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7/26:二回目の抗がん剤

今日は2回目の抗がん剤投与の日。
1回目の抗がん剤のあと、食欲を少し取り戻したチャオ。
2回目、3回目の抗がん剤で少しずつよくなっていくビジョンを勝手に思い描いていた。

しかしながら、この日の朝のチャオの具合はここ数日のものとは違い、あまり調子のよさそうな状態ではなかった。病院での先生の判断も同じだった。
期待していた1回目の抗がん剤の投与結果だが、エコーのような機械で膀胱内を見たところ、大きさ的には変わっていなかった。

体調の悪そうなチャオを診て、効果の強い4回目の抗がん剤が節目になりそうだと伝えられた。年齢的にも体力的にもそこまでに効果がなければ抗がん剤の投与を諦めたほうが良さそうだというものだった。きっと1回目の抗がん剤は通常それほど体力を落とすほどではないものなのだろう。

たしかにチャオに辛い思いをさせてまで、治療を無理に続けるつもりはなかった。けれど、抗がん剤治療を飽きらめることは、死を受け入れることになるわけで、チャオが死んでしまうということがより一層現実的なものに感じられた。

血液検査をしたところ、数値的には大きな問題はないようだった。具合はかんばしくないものの2回目の抗がん剤も打てるということで、それで腫瘍が小さくなることを期待し、先生に投与をお願いした。
夕方迎えに来てくださいと言われ、チャオの頭をなでて、一旦家に帰った。

ちょっと長くなったので、明日に続きます。


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7/25:チャオのためにしてあげられること

今日は仕事の合間に近くの神社にお祈りに行った。
「チャオの具合がよくなりますように。」
そう心から祈った。

本日もチャオはご飯を2食しっかりと食べて、割と落ち着いた1日を過ごした。
ここ最近割と安定した日が続き、明日打つ予定の2回目の抗がん剤も十分耐えられそうな気がしていた。

明日は1回目の抗がん剤の結果も教えてもらえる日。
具合も良いし、きっと良くなっているよね。



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7/24:普通なこと、幸せなこと

今日もチャオは穏やかな一日を過ごした。
ここ最近は押し入れにこもらず、部屋に置いてある、すこし高い位置にある衣装ケースの上に横たわっていることが多かった。
もしかして抗がん剤が効いて、腫瘍が小さくなっているのかも、なんて期待もした。

少し元気になってきたチャオのことを、自分の生きがいだと嫁に話した。
生きがいの半分はチャオ、そして半分は息子。
それぐらいチャオは自分の中で大きな存在だった。




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7/23:チャオとの出会い

本日も特にトラブルもなく、チャオはゆったりと過ごしていた。

ここでチャオとの出会いについてかいておこうと思う。
チャオは今年の3月で15歳。僕が大学生の時にチャオはうちにきた。
当時インターネットの黎明期だったが、ネットで子猫のもらい手を探していた方がいて、兄弟の中で最後に拾われた形になったのがチャオだった。

その時、チャオは生後3ヶ月。とにかくヤンチャで元気いっぱいの子猫だった。
餌もとにかくよく食べ、お腹がすけば僕の顔を見てニャーニャーと鳴いた。
まだ小さかったこともあり、僕にすぐ懐いてくれた。

それ以降15年、ずっと一緒にいる。
大学を卒業後、仕事が忙しく家を空けがちになった時、きっとさみしかったのだろう。
チャオはすごく甘えん坊になった。
いま一緒に暮らしている嫁が、つきあって初めて家に来たとき、家の中を逃げ回ったチャオ。
神経質な猫だけど、すぐに嫁に懐いてくれた。
嫁と喧嘩をしたとき、間にふっと入ってくれて、場を和ませてくれた。
結婚して2年後に我が家に長男が生まれた。1年後歩くようになり、しっぽを引っ張られたり、追いかけられたりしたけれど、チャオは決してやり返すことをしなかった。
そして、二匹目の猫がうちに来た時も、ちゃんと迎え入れてくれたやさしいチャオ。よく毛を舐めてあげてたよね。
えさをあげると2匹目のえさも食べちゃうような食欲旺盛な猫だったけど、今ではそれも懐かしく思えた。

15年のあいだ、辛い時、苦しい時、楽しいとき、チャオはいつも僕のそばにいてくれた。
たいした病気も一切せず、いて当たり前のようにそばにいた。
けれど、それももうじききっと終わる。チャオの命の炎は燃え尽きようとしている。

当たり前のようにそばにいることは当たり前じゃないんだ。
僕も後悔をしないように、いまは毎日を送っている。


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7/22:自宅点滴開始

翌朝、昨日先生に教わったとおり、点滴とステロイド注射を行う。
病院では教わっただけで実際に試したわけではないので、失敗しないかどうか不安だったが、思いのほかスムーズにでき、10分程度で済ますことができた。

やはり点滴の効果は大きいようで、その日は朝晩しっかりとご飯を食べてくれた。
顔つきもよく、まるで病気じゃないみたいだった。



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