ヨーロッパ・ジャズを僕に教えてくれた
澤野工房を訪ねに、大阪に行って来ました。


澤野工房は80年代から欧州ジャズを中心に
レコード・CDの輸入販売を個人でやられていて、
今はレコーディングから製作・販売までされています。

とにかく澤野工房が選ぶ音楽はセンスがよく、
さらに音がいい!!
そこはとかにこだわっていらっしゃるようです。

大阪の地下鉄堺筋線で、恵美須町駅の3番出口から出て、直進3分くらいのところです。
(大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目21-16 
定休日:木・金)

お父さんがやっていた履物屋さん。この場所は継いでくれ、でも家業は特に何も言われなかった。と言うことで、
好きだった欧州ジャズを日本に広げるため
輸入販売を開始されたと言うことです。

最初3枚目くらいまでは全然売れなかったんですが1998年くらいの時に
HMVの渋谷店、タワレコが「澤野」が面白いということで相次いで目をつけ、フェアを展開。
そこから渋谷を中心に"えらいこと"になったみたいです。

レコードやCDに澤野工房のシールをつけたところ
これが貼ってあるのを探しにくるオーディエンスが急増。一気にその知名度を増していきます。

弟さんがパリにいると言うことで
現地の音のいい録音スタジオで収録したりすることもあるそうです。
欧州ジャズは、クラシックに根付いたプレーヤーの感性がすごく、さらに録音技師たちも、こじんまりまとまることのない仕事をするので、音が大変素晴らしいとのこと。
まさにその通りだと思います。

僕はこの1番奥に立てかけてあるサックス、フルートプレーヤーのサビブ・シハブのCDを上野で聴いて、そこから欧州ジャズにどっぷりとはまってしまいました。
とにかく、カッコいいんです。まさに男のリリシズム。

輸入販売も最初は版元に500枚売るから、と言って苦い顔をされていたものの、今は1000枚は普通にはけてしまうので、交渉もスムーズだそうです。

余談で、最近のピアニストの方は録音にイタリアのFAZIOLI(ファッツィオーリ)というピアノのチョイスすることが多くなって来たそうです。スタインウェイやベーゼンドルファーから移って来たということで、ストラディバリウスにも使われる木材を使用しているとか。
攻撃的でないのに粒立ちのいい音でした。安らぎます。

読むだけで幸せな気持ちになるライナーノート。


「いまレコードレーベルを立ち上げるのはなかなか骨が折れるけれど、自分はまだ音楽にしっかりと対価が払われる時代に始められてよかった。
プレーヤーにもちゃんとお返ししたいので、配信はまだ考えていないんですよ」(澤野由明さん)

澤野ファンにとって、至福のひとときでした。

お時間のある時は是非、立ち寄って見てください。



レコードやCDはここからも購入できます。
(アフィリエイトではございません。)