昨日、フジテレビで放送された、

映画「翔んで埼玉」

この映画、すごく面白いですよね~ ニヒヒニヤニヤニヤニヤ




以前もこの映画をネタにしてブログ記事を書きました。
映画「翔んで埼玉」についての詳しいことは、その記事も読んでみてくださいね。爆笑

 

 



さて、何度みても面白い映画「翔んで埼玉」なんですが、僕が見落としていた部分がありました。

昨日の放送で見つけた面白かった部分がありました。

それは、映画の最初の方で、埼玉県人である加藤諒くん(下川信男役)が、仲間の女の子を連れて白鵬堂学院に駆け込んでくるシーン。

その女の子は重病のようで、みんなに肩を担がれてなんとか歩いてくるんです。

ところが、このとき諒くんが言う台詞が面白かった!

「筋肉痛で・・・」


筋肉痛かい!物申すニヤニヤニヤニヤニヤニヤ

おおげさすぎる!!爆笑爆笑


こんな細かい台詞にも面白ネタが満載だったんですね。




また、上記で紹介したブログ記事では触れなかった、関東県民(というか東京人だけかも)でないと、たぶんわからないネタ。

西葛西」と「葛飾橋

今日は、これについて、わからない方のために説明しようと思います。

(いや・・・、葛飾橋に至っては、東京下町の人間でもほとんど知らないかも?)


■西葛西ってどこにあるの?

映画の最初の方で、二階堂ふみ演じる「壇ノ浦百美」が、GACKT演じる「麻実 麗」に東京テイスティングを仕掛ける場面。

「東京テイスティング」とは、ビンに収められている東京の「空気」をかいで、その空気が東京のどこの空気かを当てるもの。
空気のビンは3個用意してあり、麻実 麗はその3個とも見事に言い当てるのです。



空気のビンには次の3カ所の空気が封入されていました。

(1)渋谷のスクランブル交差点
(2)白銀台(しろがねだい)
(3)西葛西 ← これね ニヤニヤ

「渋谷のスクランブル交差点」は、たぶん名前ぐらいは日本中の人が知っているでしょう。
「白銀台」は聞いたことがない人もいるかもしれませんが、「優雅なお金持ちの奥様の住む街」として、なんとなくイメージは浮かぶのではないでしょうか?

ところが、「西葛西」に至ってはもう、

 

「どこよ、そこ??なんの街?聞いたことないねぇ ネガティブ

 

という感じで、場所もよくわからない方がほとんどなのではないでしょうか?




実は東京、特に東京の東方の下町に住んでいる人なら、西葛西はわりとポピュラーだったりします。

その理由は、西葛西の近くには「葛西臨海公園」というかなり有名な場所があるからです。

ほら、「西葛西」と言われるよりかは、「葛西臨海公園」と言われれば、

「ああ、あそこね ニヒヒ

と、下町の人ならイメージできる人もいるのではないでしょうか?


葛西臨海公園は、実は映画やドラマのロケ地としてとても有名な場所です。


●西葛西や葛西臨海公園がロケ地となっているドラマや映画

・義母と娘のブルース2022年SP
・マルモのおきて
・主に泣いてます
・中学聖日記
・仮面ラーダーウイザード
・ATARU
・『ゴジラvsビオランテ』(1989)

などなどなどなど・・・

ここをロケ現場として使っているドラマや映画はもっとたくさんあります。

なお、『葛西臨海公園は、SnowManのバラエティ番組「それSnowManにやらせて下さい」のテーマ曲「ナミダの海を越えてゆけ」のプロモーションのビデオのロケ地だ』という情報を見つけたのですが、少なくともYoutubeバージョンのMVの映像は葛西臨海公園ではないと思う。

 

このYoutube版の方はおそらく、竹芝客船ターミナルから出る「東京湾シンフォニークルーズ」などのクルーズ船で撮影した映像なんじゃないかな?と僕は思ってます。

 

追加で調べた情報によると、CDの「初回B」というものにストーリー性がある動画が入っているというので、そちらの映像は葛西臨海公園バージョンなのでしょうかね?その動画はみてないからわからないや 煽り


では、西葛西とはどこにあるのか?

次の地図を見てください。




上の地図では、東京テイスティングに使われた3つのエリアの位置関係と、百美の親が住んでいる青山エリアの位置もオマケで示しておきました。

 

西葛西だけが離れた位置にありますよね? ニヤニヤ

なお、地図左側の「青い点線」の東側(右側)が東京23区のエリアであり、西側(左側)が23区以外の場所です(東京都にはこのほかにも「伊豆諸島」や「小笠原諸島」といったいくつかの島も含まれる)。




西葛西があるのは東京の東の端にある、江戸川区です。

図のように、葛西臨海公園は東京の東の端っこにあります。


江戸川を隔てて向こう側(千葉県側)には、あの東京ディズニーリゾート(TDL)が存在するんですよね。

西葛西は、TDLのすぐそばなのです。TDLが好きな人にとっては、住むには魅力的な場所かも。

 



映画「翔んで埼玉」では、GACKT演じる「麻実 麗」が

「ツンと鼻をつくスパイシーな匂い。

まるで異国の地、インドの香り。

だが、ほんのりと潮風の匂いがする。

これは、最も東京でインド人が多く住み、なおかつ、海が近い場所。

西葛西!」

と西葛西の「空気」の感想を述べています。ニヤニヤ



さらにこの東京テイスティングを観ていた観客の女性たちが吐くこの言葉。

 

「西葛西って千葉じゃなかったの?」

「信じられない、私もずっと千葉かと!」



この「麻実 麗」の説明から察するに、「西葛西」は「東京の中でも特にダサい場所の象徴」、「とても東京都は思えないような場所」、「東京ではなく千葉と間違われる場所」として使われている気がします。


実は葛西に限らず、

東京の東側の下町、

・江戸川区、台東区、墨田区、葛飾区、江東区、足立区など

のエリアは、東京の中でも「ダサい」とよく言われるエリアだったりします 昇天
このエリアの自動車のナンバーは「足立ナンバ-」しかなく(現在は知りません)、「足立ナンバーの車はダサい」と他の都民や神奈川県民などに酷評されていたぐらいでしたニヤニヤ

(江東区は海の近くに高層マンションがたくさんできて、フジテレビなどのお台場もできたので、昔よりは見直されていると思いますが。また、台東区は上野や浅草がありますからね。まだ良い方。)

特に江戸川区は、地震や台風などによる洪水被害で「住んでるだけでいつも危険と隣り合わせ」的な地域なイメージが僕にはあります。「洪水警報があった時には他の区へ逃げなければならない」みたいな話を聞いたような気がするので・・・?

だから西葛西は、渋谷や白銀台のようなお金持ちエリアとの比較、そしてなにより「千葉と間違われるほどのテイスティングしにくいエリア」として使われたんだと思ってます ニヒヒ



■葛飾橋はどこにある?ここが取り上げられた隠れた理由とは

また、GACKT演じる「麻実 麗」が埼玉県人だとバレてしまい、二階堂ふみ演じる「壇ノ浦百美」とともに常磐線に乗って逃げる場面。
彼らは東京から埼玉へ逃げるつもりでした。

ここで、壇ノ浦百美が、

「わざわざ茨城県まで行かなくても、葛飾橋を通ればすぐに埼玉県に入れる」

と述べています。



ここでまた、多くの人が知らない場所がとつぜん出てくるんですね。
それが「葛飾橋」。

葛飾橋は、JR常磐線の松戸駅の近くにある橋です。


場所を地図に示します。




たしかに壇ノ浦百美が言うように、この橋を使えば埼玉県に入るのは早そうですよね。


暇がある人は、GoogleMAPなどで一度「葛飾橋」の周辺を調べてみると面白いことがわかると思います。
というのは、実はこの地域、

あんまり橋がないのです。

ここには東京や千葉を県境にする「江戸川」が流れています。
だけど、江戸川を渡るための橋の数が、ちょっと少ないイメージがあるのです。

そのせいかどうかわからないけど、その近くには、船で江戸川を渡らせてくれる矢切の渡し」という場所が今でもあるんです。

「船で川を渡れる」という場所が、東京23区内にちゃんとあるのです。

東京のイメージにはちょっと合わないような感じ。

「矢切の渡し」は演歌の曲名にもなったし、映画「フーテンの寅」でも主人公の寅さんが矢切の渡しの船に乗って江戸川を渡る場面が出てきます。

映画「フーテンの寅」で有名になった「帝釈天」も、矢切の渡しの近くにあるんですね。

葛飾橋は、そういうエリアに存在する橋なのです。


つまり「川を渡るには少々不便な地域かもしれない」という意味で、この「葛飾橋」という橋は、地域の人には重要な橋になっているのかもしれません。


だから逆に、このあたりにたまたまいる場合でも、必然的に
「葛飾橋を渡らないと埼玉県に行けない」
というようなイメージになるのですね。

映画「翔んで埼玉で「葛飾橋」が紹介されたのは、単純に「埼玉県に近い」というだけでなく、「そこが重要な橋だから」という意味があるのでしょう。

そういう「交通の要所としての橋」をしっかり映画に取り込んできた脚本は面白いなと思います。



そしていよいよ来週、映画「翔んで埼玉2」が公開されます。



最初にあげた僕のブログ記事では、今年の年明けにも映画「翔んで埼玉2」が公開されるみたいなことを書いてました。


でも、何らかの事情があって、映画の公開が年末までずれ込んだようですね。

この映画、とても楽しみです。


映画の最後はやっぱり、芸人「はなわ」さんの曲が流れるんですかね?
映画「翔んで埼玉」のエンディング曲も面白かったので期待してしまいます。