うううむ~ ネガティブ

やっぱり変だなぁ~むかつき

 

僕としては、

5月14日(日)に書いた「難しい数学の話」なんて、絶対つまらないと思ってた

 

それなのに「19イイネ」。

アクセスが少ない日曜日の投稿だったしねぇ。

 

 

その後、5月18日(木)に書いた記事は、

未だに「7イイネ」。

 

 

僕としてはよっぽど18日の記事の方が

おもろいと思ってたのになはてなマーク

 

 

 

まったく

人間ってわからない。

 

 

 

 

そして今日も

僕が「つまらないだろ」

と思う記事を投入します。下差し

 

 

 

今日はちょっとマジメな内容ね。にっこり

 

 

ほら、「マジメ」って書いただけで

もう、ツまらなそうだろ?ニヤニヤ

 

 

 

 

今日、ネットでこんな記事を読んだんですよ。

下矢印下矢印(下の記事を読むのは後にしてくれ。僕のブログを先に読んでね。)

 

●平均3500万円!還暦迎える2000人の貯蓄額 際立つ格差 約4割が300万円未満

 

 

おいで この記事によるとね。

 

 

今年還暦 おじいちゃんおばあちゃん を迎えた人たち

2000人にアンケートを採ったところ、

 

現時点での貯蓄額が

「  300万円未満」の割合は38.2%、

「2000万円以上」の割合は33.0%

となったそうです。

 

つまり、

金をたんまり持ってる人33%(約3割)いるけど、

逆に

ほとんど貯金がない人38.2%(約4割近く)いるよ、って話。

「金なし」と「金余り」が両極端ってこと。


貯蓄格差が際立つ結果となった

 

 

 

さらにこの記事では、

現段階の貯蓄金額は、

 

平均3454万円

 

だってことです。

 

 

 

 

さて。真顔

 

 

 

この時点で、

 

「なんだそうか。ニヤニヤ

平均で3454万円も持ってるんなら、

お年寄りおじいちゃんおばあちゃん はみんな、

この先も平穏なんだな~ うさぎのぬいぐるみ

 

・・・って思った人、多いんじゃないでしょうか?

 

 

どうよ?真顔

 

 

そこで質問。

 

[質問]炎

 

ここまで読んで、あなたはどう思った?

(A)お年寄りは安泰だ

(B)お年寄りはこの先が心配だ

 

 

「わからない」とかいう

曖昧な答えは、今回は許さんです。

どっちか1つに決めて、正直に答えてくれ。

 

 

 

 

先ほど紹介した記事から引用させていただくが、

次のようなグラフが載ってました。

 

 

図にイタズラ書きしちゃったから

わかると思うんだけど、

 

「平均3,454万円」

 

という数字にだまされない方が良いと思うの。むかつき

 

 

数字のマジック

って言葉、聞いたことないですか??

 

 

数字とかグラフって、

作り方で相手をダマすことができるのよ ニヤリ

 

そういうのを、「数字のマジック」っていいます。

 

 

 

 

おいで もう一度グラフを見てね。

 

 

このグラフを見ると、

貯蓄額が少ない人(左端)から

貯蓄額が多い人(右端)まで

まんべんなく広がってるようにみえる。

なんの問題もないように見えるの。

 

 

ほんとですかねぇ??

 

 

 

よく考えてほしいんですよ。物申す

「平均」についてね?

 

 

「平均3,454万円」

と聞いちゃうと確かに

「えらい金持ってんな~」

って

お年寄りおじいちゃんおばあちゃんがうらやましくなっちゃうよね。

 

 

 

だけどね。

 

 

この記事に載っていた数字を

そのまま使って

僕はExcelでちょっとしたグラフを作ってみたよ。

 

 

それがこちらです。

下矢印下矢印下矢印下矢印

*先に言っとくけど、このグラフは転載不可です

 

 

あれ?

さっきとだいぶイメージが違うよね?

 

 

繰り返して言うけど、

このグラフの数字は、

さっきの記事に載っていた数字を元に描いてます。

 

 

同じ数字が元になってるのに、

この違いは何?

 

 

では、グラフの意味をちょっと説明します。

 

 

(1)まず、このグラフの横軸は、

100万円未満から1億円以上の「貯蓄の範囲」を表してます。

金額毎に分けてるというイメージです。

 

このアンケートに参加した人は、

かならずこの範囲のどこかに所属しているのです。

 

 

 

 

(3)つぎに、

青い折れ線グラフ。

 

青い線は、

それぞれの金額に属す人たちおじいちゃんおばあちゃん

それぞれ全体の何%存在するのか」

を表しています。

これは記事の数字をそのまま使ってます。

 

青い線グラフを見ると、

「100万円以下しか貯蓄を持ってない人」

一番人数が多いってことがわかりますよね?

 

かんたんに言えば、

日本はそれだけ貧乏人が多いってことです。

 

 

 

ただこの青いグラフだけを見ると、

なんとなく平坦に見えますよね?

 

 

 

それにほら、

この棒グラフの高さの変化にソックリじゃないですか。物申す

 

 

そりゃそうです。

青いグラフは、

この縦棒グラフを折れ線に変えただけなので。

 

 

実は、このグラフだけ単独で描くと

そのときの縦軸の設定の仕方によって

いくらでもグラフのでこぼこ感は演出できます

 

 

 

つまり、こういうグラフは、

「縦軸の設定によってごまかしがきく」

「数字のマジック」の典型なんです。

 

 

だから最初の

 

をみただけで、

 

「このグラフはヤバいよねぇ~。

ダマされるよねぇ~ 昇天

 

って、僕はすぐに思いましたよ。真顔

 

 

 

(3)つぎに、

緑色の積上げグラフ

 

もう一度グラフを示すね。

 

緑色の積上げグラフは、記事の数字を元に、

それぞれの金額に属す人たちおじいちゃんおばあちゃん

全員の合計でどのくらい金を持ってるか

を表したものです。

一人一人ではなく、全員の合計金額ですよ。

 

そこんとこ、よろぴく。ニヤニヤ

 

 

この数字は、Excelの計算によって求めています。

 

 

なんかさ。このグラフ。

 

1億円以上の人たちのところだけ、

異常に棒グラフが高くないですか?

 

 

 

 

 

逆に、

3000万円以下の人たちの「緑のグラフ」って

ほとんどゼロに近いよね??

(3000万円以下の範囲を拡大した図です)

 

 

 

 

実は、このグラフの

緑色が金持ちと貧乏人の
を表しているのです。

 

金持ちの皆さんはこんだけ金を持ってて、

貧乏人の皆さんはこれしか金を持ってない

ってことを表してるんです。物申す

 

 

 

 

 

(4)最後に

赤い折れ線グラフ。

 

もう一度グラフを示すね。

 

このグラフの中の、赤い折れ線の部分をみてね。

 

この赤い線は・・・・・


 

「100万円未満から1億円以上の各エリア」

に属するそれぞれの人たちが

「アンケートに答えた人を全部足し算した

全体の貯蓄額

の一体何パーセントのお金を持ってるか

 
を示したものです。
 
 
 
これもExcelちゃんが計算してくれました。
 
 
これがすごいことになってました。
 
 
 
このグラフからわかるのは、
 
(1)
「1億円以上の貯蓄を持ってるお金持ち
の皆さん全員の貯蓄額は、
貯蓄全体の73%もの金額
ということです。
(グラフでは73%という数字が見にくくてごめんね。)
 
Excelで、アンケートに答えた人全員の
貯蓄額を合計したところ、
「100,953,024,000円」
(約1009億5000万円強)
となりました。
 
その全体の貯蓄金額の75%は、
ぜんぶ1億円以上貯蓄を持ってる人たちが
持ってるってことです。
 
 
 
(2)
もう一度グラフを示すよ。
 
グラフの上の方に書いてある
赤い数字
「0+1+0+2+2+1+3+1=10%」
 
この10%というのは、
「100万円未満から3000万円以下」
の貯蓄額を持ってる
貧乏人~中堅ていどの人たちすべての
貯蓄額をぜんぶ合計したとしても
その全合計は、
全員の貯蓄額の10%にしかならない

ということを表しているのです。

 

 

この事実は、グラフの上の方の

横向きのの太い矢印で表してあります。

青い範囲に属する人は貧乏人か中堅ぐらいの範囲なんです。

一方で、

赤い範囲に属する人は、明らかにお金持ちってことです。

 

 

 

ちなみに

「0+1+0+2+2+1+3+1=10%」

という計算式の

0、1、0、2、2、1、3、1

という数字は、

「100万円未満から3000万円以下」

それぞれのエリアの人たちが持っている

貯蓄額のパーセントです。

 

 

たとえば、100万円以下の人たち全員の

貯蓄を全部まとめても、数字上は「0%」

つまり、

何にも貯蓄を持ってないに等しい

ということになります。

 

 

本当は微々たるお金でも持っていたとしても、

割合で計算してしまうと

お金持ちと比べると0に等しい

という意味なんです。

 

 

 

はい。汗うさぎ

 

 

 

では、最初に戻りますよ。

 

 

『じゃぁさっきの

平均貯蓄額 3,454万円

ってなんなの? アセアセ

 

って話になりますよね?

 

 

そろそろもう想像ついてると思いますけど、

 

3400万円もの金額というのは

お金持ちの貯蓄がたくさんあるから

その数字が平均を押し上げてるだけなのです。

 

 

 

もう一度グラフをみましょう。

 

 

上のグラフには、

赤い縦の点線が描いてあります。

 

この赤い点線の位置が

平均金額3,454万円

の位置をだいたい表しています。

 

 

この赤い線が変に「右寄り」なんですよ。

これはお金持ちのお金が平均を押し上げているせいです。

 

 

なお、黒い点線のほうは「あんまり意味を持ちません」。

黒い点線は、そうね、

「お金持ち」と「貧乏人」を分けてるだけですね。

黒い線は、僕が便宜上引いた線です。

 

 

 

以上でおわかりかと思いますが、

 

平均金額3,454万円というのは

完全なまやかしということです。

 

 

 

 

だけどさ。おいで

 

一番困るのは、

 

「こういう数字のマジックに

たぶん政治家全員が気づいてないだろう」

ということなんですよ。

 

 

 

すると日本では何が起きますかはてなマーク

 

 

 

そう。

 

,●貯蓄の平均が3,454万円もあるなら

国民はちゃんと生きていけるじゃん?

●だったら税金上げても問題ないよね?

●だったら年金をもっと先に引き延ばしても問題ないよね?

●だったら年金額を引き下げても良いよね?

●だったら高齢者の医療費を引き上げても良いよね?

だって、お年寄りはこんなに金持ってるんだもん。

 

 

・・・という論理になっちゃうのです。

 

 

 

「政治家って庶民の現実に気づいていない」

って思うことがあります。

少なくとも僕はそう思ってます。真顔

 

 

政治家はこういう数字はいちおう

ちゃんとみてるはずなんですが、

ただ、

「数字の正しい見方」

をわかってないんじゃないか?

と思うんですよ。おいで

 

 

この記事に載ってる

「もう一つのグラフ」

も紹介するよ。

 

 

このグラフをぼけーっとみると、

日本人の貯蓄額は確実に上がってる

思っちゃうよね?

 

だけどここまで読んでる人なら

わかると思うけど、

 

もしかしたら、

「お金持ちだけが確実に資産を増やしてる」

「それが理由で平均値が上がってるだけ」

「実は貧乏人の資産は上がってるどころか

下がってるかもしれない」

という可能性だってあるんだよ。

ね?

 

 

平均値だけじゃ実態はわからないのです。

 

僕が作ったように

それぞれの金額帯で、どういう割合で

お金が貯蓄されてるかを確かめるのが

大事なのです。

 

でも、そんなこと

政治家はたぶんやってないと思う。

(正確に言うと、たぶん政治家の下で

働いてる官僚がやってない、

ということ)

 

だから、僕ら庶民の生活を

まるでわかってないような

とんでもない変な政策を

平気でやっちゃうのではないでしょうか?物申す

 

 

 

しかも政治家の多くは2世議員。

親がみんな金持ちだもの。

金の苦労を知らないもの。笑い泣き

よけいだよね~。

 

 

 

これと同じ考えで、犯罪も起きますよね。

 

若い子は、

次のように言葉巧みに言われてダマされてると聞きます。

 

年寄りは金を持ってるんだから

その金を世の中に回した方が世のためになる。

だから年寄りから金を奪え』

みたいな 真顔

 

 

若い子は純粋で無知なので、

こういう言葉に簡単にだまされる。

 

ダマされた子は、犯罪者になってしまうのです。

 

 

 

金をたんまり持ってる年寄りなんて、

実はそんなに多くないと思うよ。むかつき

 

 

 

今回の統計だって、

ちゃ~んと記事を読んでほしい。

 

この記事に書かれた内容は、

還暦を迎えた人

つまりね、

退職金をもらって

一番ほくほくと金を持っている

そんな人がアンケートの対象」

なんですよ。

 

還暦を迎えるの人はまだ退職金をもらってない。

逆に、還暦をとっくに迎えた人は、

たぶん時間が経てば経つほど貯蓄を食い潰してるの

 

つまり。

 

「還暦を迎えたあたりの人が

一番金を持ってるピークの人たち

のはずなんですよ。

 

 

 

そういう

「年代的に、最も金を持っている

可能性が高い人たち」

からアンケートを採ったのが

あの記事の数字なんです。

 

 

 

その

「金を持ってるように見える人たち」

のほとんどすら、

調べてみたら実は金を持っておらず、

 

貯蓄90%以上は全部、

(貯蓄額3000万円以上を超える)金持ちが持っている

特に73%の金1億円以上金持ちが持っている

 

というのが現実なんですよ。

 

 

そういう話は皆さんも聞いたことがあるはず。

 

 

それが、この記事から垣間見えるわけです。

でも、残念ですが、

あの記事の文章やグラフからは

そういう事実はよく見えてこないの。

 

 

だから僕が、記事で提示された数字を

ちょっと工夫して可視化したら

わかりやすくなった。

 

それをやってみたら、

確かに金持ちが牛耳ってることが

データからよくわかった

ってことなのです。

 

 

冒頭にあげたような記事を読んだときには、

ぼーっと記事を読むんじゃなくて、

提出された数字を自分でちゃんと検討して

そこまで気がつかないといけないよね?

って話です。真顔

 

 

 

■まとめ

 

今日のお話は、

 

 

数字にダマされないように気をつけよう。

 

 

ということでした。

 

 

ちなみに僕はどう考えても

「貯蓄が100万円未満」

の最低のところに属してますよね~。滝汗

 

 

お金欲しいのう~ チーン

 

 

 

みなさんは、老後、大丈夫でしょうか?

 

 

 

こんな記事を書くと、

またわらわらと、

「貯蓄や投資のブロガー」が湧いてきそうだね。

 

やだなぁ~