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会社の先輩のやっているバンドのライヴに行ってきた。


ライ“ヴ”、だなんて。


僕は何をカッコ付けているのだろう。
ライ“ブ”でいいじゃないか。
“ヴ”、だなんて。


でもやっぱり、ライ“ブ”をライ“ヴ”と言わせる“何か”が、そこにはあったのだ。

いや、なければならないのだ。と、言うべきだろうか。
ライ“ブ”をライ“ヴ”と言わせる“何か”を作れなきゃ、それはもはや、ライ“ヴ”でもなけりゃライ“ブ”でさえない。

それはただの得体の知れない“何か”だ。
得体の知れない“何か”って、何かかっこよさげに聞こえはいいが、要するに名前のないどうしようもないものってことだ。


“ヴ”じゃなきゃだめなんだ。
“ヴ”も“ブ”も、クチに出せばただの“bu”だ。


それを敢えてライ“ヴ”と呼ばせる“何か”。
それがライ“ヴ”の真髄だと思う。


つまりどういう意味か?
と、あなたは聞くだろう。



それは僕にだって分からないのだ。
なんか雰囲気で言ってるんだなってことぐらい、あなたにも分かるはずさ。


なんとなく。
ただなんとなく、そんなことを思っただけだ。

それ以上でも、それ以下でもない。

なんとなくなのだ。



それはそうとライブである。

アニメソングのコピーバンドが集まったライブだった。
ほとんど知らない歌。


コピーバンドなのに、ファンみたいな人達がいるバンドもあった。

ボーカルの女の子を守るボディーガード見たいな人もいた。


あの人は一体何だったんだろう。
アイドルのなり損ねみたいな女の子を護衛していた。
付き合っているのだろうか?

割とドヤ顔で女の子の傍にいた。

ジャイアンとブタゴリラを足してエルビスプレスリーで割って、更に高木ブーで濾したみたいな男だった。


アニメの好きなキャラクターにコスプレしたりしている人もいた。


そんな非日常を体験できた。