御塩「小野、今日はお前をぶっ潰す!」
小野「私、結構お酒強いんで、負けないと思いますっ!」
その日は13日の金曜日。
僕は、何か不吉な予感を感じていた。
でも、それは13日の金曜日だという、ジェイソン的なものから来るもんだと思っていた。
まさか、その不吉な予感が、あんな形で的中するなんて、その時は知る由もなかった。
冒頭の諍いは、先輩の『御塩さん(仮名)』と、後輩の『小野ちゃん(仮名)』が、酒の強さで張り合いだしたところだ。
小野ちゃんとは。
入社2年目の女の子で、今年3月に同じチームに配属された子である。
辞めてしまった『吉町ちゃん(仮名)』の仕事を引き継いだ期待のルーキーである。
小野ちゃんが、「自分は酒に強い」発言をしたため、御塩さんがその気になり、勝負を挑んだのだ。
こうして、ガールズバーにて、2人のテキーラ一気飲み大会が始まった。
2人は、テキーラを6杯も飲んだ。
僕は、一杯だけでクラクラしてしまった。
勝負の結果。
軍配は御塩さんに上がった。
可哀想に、自信満々だった小野ちゃんは、潰されてしまったのだ。
小野ちゃんはフラフラで歩けなくなってしまった。
しかも、気が付けば終電は既になくなっていた。
酒に酔ってフラフラの女子を置いてなどいけない。
そんなことしたら、汚いホームレスにイタズラされてしまう。
これは、御塩さんか、僕の家に泊めてあげるしかあるまい。
話し合った結果、部屋がキレイで、場所も近いという理由で、僕の家に泊めることになってしまった。
内心、狼狽えていた。
女子を僕の部屋に泊めるなんてっ。
何かあったらどうするのだっ!?
何かがあっては手遅れだぞっ?!
結局、御塩さんも自分が潰してしまったという罪悪感があったのだろう。
御塩さんも泊まることになった。
あーよかった。
肩を貸して、ヨロヨロと千鳥足になりながらも、なんとか小野ちゃんを部屋に連れてくることができた。
小野ちゃんは、スーツを着たまま、ベッドに入るや否や、ヨダレを垂らしまくりながら眠ってしまった。
女の子のそういう姿は、どんな子でも見たくないものだ。
そう思いながら、僕も結構お酒を飲んでいたので、いつの間にかコタツで眠ってしまっていた。
「う~ん。う~ん。」
真夜中。
何者かの呻き声に、僕は目覚めた。
「う~ん。う~ん。」
声のする先へ、僕は視線をやった。
!!!!!??????
この世には、決して見てはならないものがあると思う。
信じられない光景が、そこには繰り広げられていたのだ。
次回。
『ゴリラの遺伝子(仮)』
にて、僕が何を見てしまったのかをお伝えしようと思っているんだ。
