もうすぐクリスマスなわけだが、クリスマスといえばサンタクロースだ。
健全な大人として、この時期に気を付けなければならないことがある。
それは、『サンタなんか存在しないんだよ』とか『サンタの正体はお前らの親父だ』だとか、うっかり街中でいっちゃダメだということだ。
子供達は、大人が思っている以上に純粋で、サンタクロースの存在をちゃんと信じているのだ。
僕がサンタが両親だと知ったのは、小学校三年生くらいだったろうか。
当時、電子手帳というのが流行っており、それが欲しかった僕は、サンタさんにお願いしたのである。
うちのサンタシステムは、母親に欲しいものを伝えるとサンタに伝達されるというものであった。
いつものごとく、母親に電子手帳が欲しいと伝えた。
数日後、母親が生協の注文をしているのを見ていると、何故か注文書の中に欲しいと思っていた『電子手帳』が書かれていた!
『サンタに頼んだはずの電子手帳を、なぜ貴様が注文している!しかも生協で!』
そう思い、問い詰めると、実は母親がサンタだったという驚愕の事実が発覚したのである。
親戚には、なんとサンタを見たという人もいた。
証言によると、煙突から入ってくるとされるサンタは、窓をすり抜けて入ってき、しかも体はうっすら透明だったという。
煙突ではなく、窓をすり抜けてくるという証言が、当時の僕には物凄いリアリティーだった。しかもうっすら透明。
今思えば、僕の親戚は一体何を目撃したのか、少し恐ろしいが。
自分の子供は、いつまでもサンタの存在を信じるような夢のある子になってほしいと思っているのだ。
