こんにちわ。

最近朝立ちが凄いようすこです。







今日の朝、目が覚めたら僕の目は真っ赤になって腫れ上がっていた。

原因は恐らく、コンタクトをはめたまんま寝てしまっていたことと、爪にゴミが入った手で、寝呆けて目を擦ってしまったことだと思う。



僕のその姿を見たお婆ちゃんが、「あら~こりゃひどか。あんた病院に行ってこないかんよ、フガフガ…」と、およそ20回くらい言ってきたので、仕方なく僕は眼科へ行くことにした。







僕の行った眼科は、閑散としていた。



普通、眼科といえば年老いた年寄り達が、別に大した症状でもないくせにやたらとやってきては目薬を処方してもらったり、「別に異常ないですよ」とか言われたり、「〇〇さ~ん」と名前を呼ばれてるにも関わらず自分のこととは知らずにボーッとしていたり、トイレのスリッパを履いたまんま戻ってきたり、本当にもうキェー!っと言いたくなるくらい面倒臭くって、やたらと待ち時間が長い。

でも僕の行った眼科は、僕が行った時はヨボヨボの杖をついた山の上の翁のような爺さんが一人居ただけだった。





受け付けの女の人は、偽美人だった。

多分、あの人は自分のことを「この病院の看板娘」とでも思っているんだろう。



でも僕は、今この場所で、声を大にして言いたい。

「それ勘違いですよ」と。

あんたは看板娘なんかじゃありませんですよ、と。

モーニング娘でもありませんですよ、と。

カントリー娘ですよ、と。(!?)







あの偽美人が、「あたしはこの病院の看板娘よ」と思っていること。それは東京で売れなかった芸人が地方で細々と活躍するようなもんだ。懸賞生活で一世を風靡した「なすび」が今は何やってるのかと調べてみたら、福井テレビで細々と頑張っていた。そんなようなもんだ。

またはアナウンサーを志し、東京キー放送局の採用試験を受けたが見事落選し、結局佐賀テレビにやっと入社するようなもんだ。(サガテレビでも入れただけでスゴいか)





動物園の鳥小屋の中を、この世の空の全てだと勘違いした、愚かなカナリヤと同じだ。



学校という閉鎖された世界を、全てだと勘違いした、幼き愚か者達と同じことだ。



日本という小さな島国の中で、侍だの戦さだの大名だの百姓だのエタ、ヒニンだのなんだの騒いでいた戦国時代だの江戸時代だのと同じだ。



地球という球体の中で、核だのテロだの宗教だの思想だの経済だの政治だの意味不明なこと言ってるのと同じだ。(同じか?)



この宇宙という名の漆黒の闇の中で、太陽だの地球だの火星だの土星だの金星だの、銀河系だのM301星雲だのビックバンだの生命の始まりだの言ってるのと同じなんだよ、結局は。(それって凄くね!?)





とにかく、あんなに髪を黄色に染め、目の回りを真っ黒くろ助にしてるうちは、ダメだと思った。







その眼科で診察を受けて、目薬を貰うために、病院の裏にある薬局へ行った。



その帰りに、薬局の隣にあるケーキ屋さんの前に、看板を見つけた。





「アンパンマンサブレあります」





僕は買ってみることにした。





店に入ると、変なオバサンがいた。

変なオバサンはカウンターのあたりをウロウロしてた。



だから僕は、「ちょっとちょっとオバサン。そこはお店の人しか入ったらいけないんじゃないんですか?」と、注意しようとした。



そしたらそのオバサン、僕がその言葉を言おうとする直前、驚くべき一言を発した。













「いらっしゃいまし~」

















…へ!?







お、お店の人だったー!







「ア、アンパンマンサブレください!!」

と、僕が言うと、そのオバサンは濁りの無いシワだらけのキッタナイ笑顔で、「はい、ありがとうございます~」と、なんの嫌味もない表情で言った。

僕は、理由のない不思議な安堵感を覚えた。





僕は、「このオバサンこそ、看板娘だ」と、思った。







若い娘だけが、看板娘になれるのではない。

心からお客さんに笑顔を向けられる人こそが、看板娘になれるんだ。と思った。