こんにちわ。

ひとよひとよにひとみごろ、ようすこです。







今日は大学生活4年目にして初めて、図書館で本を借りた。





借りたのは2冊。







「マンガは哲学する」(永井 均)

「やさしい唯脳論」(養老 猛司、楳図かずお)







なんでこんなに画期的で素晴らしい施設が学校内に存在していたことに今まで気付かずに、よくもまぁヌケヌケと学校生活送れていたもんかと、改めて自分の馬鹿さ加減に呆れた。







「マンガは哲学する」なんざジュンク堂にもなかったし、在庫ないから取り寄せもできないだとか意味分かんないこと言われて、読むの諦めてたのに、まさかこんな自分に近い場所に悠々然として収められていたなんて知った日にゃ、灯台下暗しってゆうコトワザをいやがおうにも信じなきゃならないじゃないか。あーやだやだ。







でも悔しかったのが、貸し出し履歴を見た時。



こんなレアな本を、僕より先に6人も読んでた。借りたやつ両方とも。





なんか「耳をすませば」の雫の気持ちがちょっとわかったかもしれない。









初めての貸し出しだったから、借りるときは緊張した。



できるだけ今日が初めての貸し出しだってゆうことは、かっこ悪いから気付かれないようにした。





僕は今にもご機嫌な口笛でも飛び出しそうな軽快なリズムで、カウンターへ向かった。



顔は涼しげに、そっけない表情で、訳もなくその場でターンしそうなほど足取りは軽かった。







カウンターにはプラスチックのフレームのメガネをかけて、前髪を真ん中で分けた女の人が、プラトニックな表情で座ってた。





僕が本を手渡すと、無言で本を受け取り、一秒後に口を開き、薄いピンクの唇から、素っ気ないトーンで言った。









「学生証をお願いします」









僕は学生証を渡しながら思った。





「こうゆう普段は素っ気ない人も、彼氏の前では『いやぁ~ん!ばっかぁ~ん!』とか言ったりするんだろうか」







こうゆうのをツンデレって言うんだな、と一人でニヤニヤしてた。







そんなことを考えながら、その人をボーッと眺めていた。



すると、その人が出し抜けに「六月六日返却です」と言いながら本を渡してきた。







その時だった。









その時、その人と、目が、合って、しまった。









瞬間にその人は「何見てんのよ」とゆう顔になった。





僕はドッキリして、咄嗟に目をそらして、本をもって、逃げるようにして、逃げた。









慌てて図書館から出ると、太陽がギラギラと照りつけて、図書館前の広場の地面を、ジリジリと焼いていた。

長袖を着ていた僕は、そのむせ返るような熱さで、一気に汗が吹き出てきそうだった。







早歩きで校舎の間を通り抜ける僕の頭に、ある言葉だけが鳴り響いていた。













『あんな人でも、彼氏の前では「いやぁ~ん、ばっかぁ~ん」って言うのかな』











それは松の葉の緑が、ゆらゆらと騒めく、真昼の出来事だった。