
こんにちわ。
キスしてみたい、ようすこです。
【昨日の日記の続き】
僕は古本屋の100円文庫コーナーでじーっと宝物を探していた。
すると、僕のすぐ隣で変なオヤジが、僕と同じように文庫を眺めてた。
「なんなんだこのオヤジは」と思ったけど、気にせずに宝物文庫を探した。
すると、そのハゲオヤジは本棚の下の方の段にお目当ての物を見つけたのか、スッと勢い良く、その場にしゃがみこんだ。
その瞬間刹那、信じられない音が、辺りにこだまし、轟き、響き渡った。
ブーーーッ!
そう、その音はブーッだった。
足に膝カックンくらったかのような緩い衝撃の音だった。
一瞬、僕は何が起こったのかわかんなかった。
ただ、空間が一瞬の内にネジ曲げられ、引き裂かれたかのようであり、そんなの気のせいのようでもあった。
つまり、何が何だかわかんなかった。
しかし次の瞬間、僕はその音の正体を突き止めた。
その音は、なんと、屁だったのだ。
そう、その音は紛れもなく、屁だった。
隣にいたハゲのバカのクソオヤジの大馬鹿野郎がしゃがみこんだ拍子に屁をこきやがったのだ。
僕はどうしたらいいのか、わかんなかった。
だって、なんてたって、屁をこいた当の本人のオヤジは何食わぬ顔をして知らん顔してやがるのだから。
信じられなかった。
人間の心の奥の底に眠る真っ黒な漆黒の憎悪を見た気がした。
しかも、その屁が臭いのなんの。
「おめぇは普段何食ってんだ」と聞いてみようかと、思わず思っちゃった。
その臭さたるやとんでもなくって、全宇宙を震撼させるエイリアンの誕生を祝福するファンファーレであり、銀河系を覆い尽くすキノコ雲であり、宇宙戦争の大勃発だった。(?)
つまりとんでもない代物だったってこと。
とにかく臭かった。目に染みた。
あの臭さは字じゃ表現できない。
こんな二次元の世界ではなく、臭いってのは三次元の世界の事柄なのだから。
まじヤベーよ。
あんまり臭いもんだから我慢できなくなって、「おいオヤジ!このクソオヤジのハゲオヤジ!さっきからクセーんだよ!バレてないとでも思ってんのかこのバカヤロー!馬鹿アホ間抜けのチンドンヤ!オタンチン!おまえの母ちゃんブタゴリラ!」と言って、オヤジを思いっきり罵倒してやりたくなったけど、さすがにそんな勇気もなくて、黙ってた。
そしてアンネの日記を買って、逃げるようにして、僕は店から逃げた。
吹く風がやけに肌寒く感じ、冬の到来を予感させた。