いわゆるニュートン算は
元々の数量・増えていく量・減っていく量といった情報があり
その結果何分後にはどうなっているか問われるものが多いです。
問題は増えたり減ったりするものであれば、作り替えることができる
ので、前売り券の窓口など多く人があつまる場所の事例で問題が
たくさんあります。
問1
最初の2行にある情報で、窓口1つあたりの作業量を明らかにします。
要は15分で元々並んでいた人と15分の間に増えた人まとめて処理した
わけだから、式にすると
600+ 20人/分×15分 で求められる900人を15分で処理したわけだから
よって、60人/分 これが窓口1つあたりの仕事量
2つの時はかかった時間をX分とする
600+ 20人/分× X分 = 120人/分× X分
よって、6分である。
問2
要は窓口2つなら
100人+ 40人/分×5分 で求められる300人を5分で処理した
ことが問題文の最初の2行でわかる。
つまり窓口2つなら、60人/分である。なので窓口1つなら30人/分
窓口3つなら90人/分である。
ここでかかった時間をXとすると
100人 + 40人/分×X = 90人/分×X
よって、2分
上2つの問題は、元々の人数、増えていく人数、窓口の処理人数がわかるので
比較的解きやすい素直な問題。このくらいでも地方初級の問題では出題されて
います。
もっとも大卒程度の問題となると、情報が少ないままで解かなければならないので
難易度は上がります。
問3 裁判所事務官の問題です
元々何人並んでいるかわからない、入口の処理人数もわからない。
かかった時間だけがわかっている情報量の少ない問題。
それでも問われているということは、逆に情報量がないまま解く方法が
あるということだから、少ない情報だけで何とかする方法を見つけねば。
5つ窓口で40分、4つ窓口で55分 だからこなせる仕事量の比は逆比で11:8
2つの窓口の比較で、仕事の比では1つ窓口増やすと3増えているので、
窓口が3つならば5である。
よって、こなせる仕事量の比は 11:8:5である。
ここで共通する数字(最小公倍数220、440など)を仕事量としてみると3つの
窓口でそれぞれかかる時間の比がわかる(具体的な時間ではなく比)
仕事量を220とすると →22: 27.5: 44
あるいは
仕事量を440とすると →44: 55: 88
つまり4つの窓口で55分かかるとき、3つの窓口では88分かかる。と判明
ちょうど問題文にある記述そのままの結果がわかったので、この情報を
そのまま使うと、3つの窓口では88分かかる。
すなわち9時から、1時間28分かかったから、10時28分である。
選択肢で近いのは10時30分 よって正解は3である。
比を使うと解きやすいように作ってあった問題でした。