本日は流水算なります。

流水算も速さの問題の一つですが、速さ、距離、時間の一部がしかわかって

いない問題が多いです。

解く人が、問題文に出ている数字から計算しやすいそうな数字にして

仮に距離を〇〇、速さを〇〇としてみるというやり方で多くの問題が解けます。

 

1問目 国家Ⅲ種

 

本問では、2通りの歩き方で、かかった時間が3倍違うとしかわかっていません。

これだけでわかるのは、かかった時間の逆比で速さが3倍違うということだけ。

式にしてみると

( 歩く速度 - 歩道の動き )×3 = ( 歩く速度 + 歩道の動き ) 

 

仮に人が普通に歩く速さを、適当に5m/sとか、6m/sとかに

してみます。問題文で出てくる数字は3なので、3の倍数とかでも試してみて。

歩く速さを6m/、歩道の動きをXとする

 (6m/s -  X)×3 = ( 6m/s + X)

  18m/s - 3X = 6m/s +X     → -4X=-12  X=3

 

歩く速さ6m/s としたら、動く歩道は3m/s だから 2倍である。

 

2問目 大卒警察官

問題文から順に抜き出してみると

①逆向き  歩く速さ - 動く歩道 = 80秒

②同じ向き 歩く速さ + 動く歩道 = 20秒

 

これも1問目少し違うものの、かかった時間だけしかわかっていません。

距離も速さも・・・時間が少し具体的になった程度。

かかった時間4:1の逆比から、速さの比は1:4とだけわかります。

 

1問目同様、速さ、距離などを仮定してみます。

本問では仮に距離を、問題文に出てくる数字は80、20だから、これらで

割りきれそうな、計算しやすいそうな160mとしてみます。

 

①逆向きの速度は 160÷80秒 =2m/s

②同じ向きの速度は160÷20秒 =8m/s

 

その差は6m/s 流水算ではこの差の半分が流れる流水・動く歩道

の速さとなります。本問では6÷2 = 3m/s がそうです。

 

ということは歩く速さは5m/sとわかります。

本問では距離を160mと仮に設定しているから、160m/5 =32秒が正解

 

3問目 地方上級の問題

本問では、実は船が2つ登場します。

問題文の前半で登場する船は、上りと下りのかかった時間の比

しかわかっていません。これだけだと逆比から速さの比が1:2とわかるだけ。

 

なので、問題文に出てくる数字は1、2だから、計算し易そうに

船の速さを6m/sとしてみます。他の数字でも結構。

そして流速をXとして式をたててみると  

速さ

(6m/s - Ⅹ ):(6m/s + X )=1:2

 12-2X   = 6 + X   →   -3X=-6   X=2

 

問題文前半の船の速度を6m/sとすると、流速は2m/sと判明

とすると

問題文後半の船は半分の3m/s、流速は2m/sのまま。

上り (3m/s -2m/s ) :  下り (3m/s +2m/s)

       1:   5

速さが1:5ということは、逆比で、かかった時間は5:1 である。

 

4問目 国家Ⅱ種の問題

 

①動く歩道に乗ったまま(動く歩道の速度)  15分

②動く歩道に乗って、かつ歩いた 6分

 

この問題も距離、速さがわかっていないので、仮に距離を

問題文に出てくるのが15、6とかだから、計算し易そうな公倍数などで

300mとかにしてみます。

 

300mとすると、動く歩道の速度は300÷15 で20m/分

そして、動く歩道の速度+歩く速度は300÷6分 で50m/分

これらから、歩く速度は50-20= 30m/sと判明します。

 

ここから、ようやく問題文半分から後半までを検討していきます。

中間地点(150m)で忘れ物に気付いて出発点に引き返すということは

動く歩道を逆走するわけだから、150m÷(30 - 20 ) =15分

 

正解は15分です。