幼少期に絶望的な気持ちを味わった人は
その悲しみに向き合わない限り
絶望的な人生を送る
もしかしたらもうそんな辛い思いはしないよう
感情のセンサーを切っているかもしれない
死にたいほどの悲しみを味わって
それを表現出来る安心感を持てない母親と長い時を過ごす
何か悲しいことや辛いことがあっても誰にも相談出来ず自分の胸に抱え込む
それが生きる術なのだ
そうしてやっと初めて生きることを許される
生きるには我慢するしか選択肢がない
我慢だけが自分を守ってくれる
誰にも助けは求められないし
分かってもらえた喜びを味わったのも束の間
地獄のような絶望に突き落とされる
ならば人なんて信頼しない方がないい
心の内なんて明かさない方がいい
一人で生きていく決断をし
どんなに辛いことも
悲しいことも一人で背負って生きていく
そうするしかないし
それしか思いつかないし
それが全てだった
他の選択肢を教えてくれる大人も
環境もない
逆に言えばそうすることで自分を守れるし
生きていける
自分の欲求を抑えることが生きる道
悲しみを表現しないのが善
そう決断し幼少期を送る
やがて我慢にも限界が来る
溜め込んだ感情が爆発する
我慢とは限界がある方法だったのだ
我慢とは万能の方法ではなかった
自分の首を締めるし
自分の身を削る行為だ
感情は筋膜に溜まり
どんどんと心を圧迫する
頭では大丈夫と思っていても
心は悲鳴を上げている
そのはち切れそうな心を抱え
誰にも気付かれないよう
ただ生きる
誰にも分かってもらえないその気持ちを抱え
ただ生きる
生きていることが恥のような
罪のような感覚を抱きながら生きる
絶望を感じながら生きる
いつかその重い荷物を下ろす時が来ることを願って