実家に泊まり自宅に帰って来ました。
昨日は、チェックアウト後、小田原まで
に揺られてGO
小田原の街をブラブラと散策。
Oさんはスタスタと歩いたと思うと、ふと立ち止まり振り返ります。
『私達は若いね。年を取ると歩くの遅くて困るね。待ってて、あげよ
』
と、私は言って母達が来るのを待ちます。
旅館には家族風呂
があり、予約なしで空いていれば
母達は家族風呂のつもりのようでした。
でも、せっかくの思い出作り。
私は、最初から大浴場
のつもり。
どうにかなります。
心配しているより、やってみてダメだったら、その時に考えればいいんです
『大きいお風呂、入りに行こう
手足を伸ばせて、気持ちいいよ~』
『お風呂は、家に帰ってから入るからいい。家でも足伸ばせるよ』
『もっと伸ばせるんだよ。泳げるくらい大きいよ
帰りに来ている洋服を持って来ると荷物になるから、今から浴衣来て行こう
』
どうにか浴衣に着替え、
『明日帰る時まで浴衣でいいよ。今、着ていたのはここに置いておくからね』
と、安心させて。
自分の着ていた洋服を取り上げられたと感じるのです。
大浴場に行きました。
私が脱いでも、まだ浴衣姿のまま。
どうしていいのか、わからず立っていました。
『はい、全部脱いで~。脱がないとお風呂入れないよ~』
浴衣を脱いでも、下着を脱ごうとしません。
『これも脱ぐの
』
『そのまま入ったら濡れて、せっかくの浴衣が濡れちゃうよ』
母がOさんの体をシャワーで濡らしている間に、
私は、髪の毛・体を洗いました。
そして、みんなで湯船に入り、Oさんは手足を思いっきり伸ばして何度も『気持ちがいい~』

露天風呂にも行き、庭が自慢の旅館。
景色も良く、気持ち良かったです。
Oさんは、洗い場の椅子に座ったままボーッと。
『子供の時にやってもらったから、今日は私がやろうかなあ』
Oさんの背中を洗ってあげ、髪の毛を洗いました。
シャンプーは泡立ちません
3度洗いで、本来の泡が立ちました。
普段は一人で入り、適当に洗っているんでしょう。
脱衣室に戻っても、入る時に言った『一番上にバスタオルを置いておくから、これで体を拭いてね』
を忘れ、濡れたタオルで体を拭いては絞りを繰返し。
私は『やだ~、このバスタオルで拭くんだよって教えたじゃん』

体を拭いたら、どうしていいかわからず
『さあ、パンツとシャツ着て浴衣だよ~』
他人の脱衣かごをゴソゴソ。
そんな事をしながら、笑いながらやってました。
寝る時は、Oさんを一番奥、私は扉側に。
部屋の電気を暗くして、しばらくしたらOさんが起き上がりキョロキョロ。
自分のバックを抱え、布団に入りました。
私は朝、気配を感じ目を開けたらOさんがいました。
『トイレは、あっちだよ』
しばらくしても戻って来ません。
トイレにいません。
浴室を見てもいない。
玄関のスリッパを数えても、人数分あり。
もしやと思い、部屋のドア。
鍵は、かかってません。
ドアを開け、廊下を見たら他の部屋のドアを開けてました。
慌てて、声を掛けて部屋に戻ってきて足元を見たら、トイレのスリッパ。
洋服に着替えたら、浴衣の帯をバックの中に。
母が『これは旅館のよ』と、バックから出したら自分の物を取られた怒りの顔。
『私も同じのあるよ~。借りたから返すんだよ』
旅行に行くのにショルダーバッグだけ。
ハイネックの上に長袖の薄いセーター。
ハイネックの首の所は汚れて。
そればかり着ているようです。
私は思いました。
男の人は何もわからないんです。
夫より妻が先に痴呆になったり、亡くなってはいけないと
この旅行で、いい勉強をさせてもらいました。


