まったくもって安定した走りはできていない。なんとかかんとかやりくりしている。歩きすぎてはだめだと走り始めるが、息が上がってまた歩き。歩いてばかりではキリがない。そうそうに切り上げて走り始めるが、軽い登りでまた歩き。前へは進んでいるのだが、進んだ距離を見て、なんだかなぁ。

 

 何かのきっかけで、復活しないものだろうか。動かないと思った脚が、動く。切れていたと思っていたエネルギーが再燃する。長い距離を走っていると波はあるもので、悪いときがあれば良いときもあるはずで、それが起こることを待ち続ける。

 

 ぐぅーっと耐えて、ソーメンエイドにたどり着いた。胃が重たいが、ソーメンをいただく。とんでもなくうまい。コーラもいただく、これもとんでもなくうまい。これが再燃のきっかけにならないか。アミノ酸も追加しておく。

 

 ロードを登っていると、黒い塊が道の端から、横の藪へと消えていった。野良の状態で熊を見たのは初めてだった。藪を見下ろすと、子熊がコロコロ転がって遊んでいるようだった。

 

 熊を見てもなかなか調子は上がらず、ロードの登りをなんとか登っていく。だいぶ気温も上がっていて、どこかで水でも浴びたい。

 

 ここからのトレイル林道が山場となる。ゆるい傾斜なのだろうけども走れない。ここでもまた、歩いてばかりではキリがないと走りも交えるが、まったく進まない。体感ではかなり頑張って進んだぞと思っても、2キロも進んでいない。何が一番つらいか。呼吸である。体感では心拍もバクバクしているように感じる(実際はそんなに上がっていないと思われる)。