「うーん、体が動かん」

 

 ナイトパートを走り終え、ひたすら下り続けている。ペースを上げ過ぎた感覚はないし、落とし過ぎた感覚もない。順調に走っているつもりだった。無自覚だった。何か、異変の予兆があったのかもしれないが、気づかなかった。

 

 体が動かないのは、内臓のしんどさだった。空腹を感じるが、食べたいとは思わない。悪循環の最たるものだった。

 

 夜明けとともに、陽射しが照り付け、体の重さに拍車がかかる。まぁ、50キロ近くになるのだから、体が軽いわけがないだろうが、それにしても重い。

 

 松原のエイドに向けて、走ったり、歩いたり。