一時保護中(児童相談所内)の子どもたちが置かれている過酷な環境などについてご存知ですか?
私自身も市議会議員になってから調査・研究し、詳細を知ったテーマです。とにかく現状が少しでも良くなるようにと、議会でもしつこく取り上げ、もっともチカラを込め取り組んで来たのが、一時保護中の子どもたちへの教育支援の充実(希望する子どもたちに、学校への通学を実現させること)でした。
先ず、一時保護については、虐待を受けた子供や非行の子供、養護を必要とする子供などの最善の利益を守るために行われるものであり、その保護については、毅然と行われるべきだと思っています。
一方で、子供の権利擁護、学習権の保障、そして、子供の自由が守られることが最大限尊重されるべきという観点で捉えると、子供が希望するにもかかわらず、学校への通学がかなわない現状は、少しずつでも是正されるべきだと訴えてきました。
当初、市の見解は、
他都市において通学を認めている事例について研究してまいりますの一辺倒でしたが、昨年度より、オンライン学習環境の整備など、一歩も二歩も寄り添った対応を進めるようになりました。しかし、「通学」については、一歩を踏み出せない状況が続いています。
昨年度の数字ですが、一時保護所の子どもたちの
平均在所日数は36日、最長の日数は330日。
そのうち、小中学生の最長日数は170日でした。
また保護が1か月を超えた人数は69名で、69名のうち、小学生が18人、中学生が30人。
つまり、50人ほどの子どもたちが、1ヶ月以上、学校に行きたくても行けない状況が続いています。
一方、現在は不登校の児童・生徒数も凄まじく増えており、学校へ登校させることだけが、選択肢であってはならないことも承知しています。
大事なことは、子どもたちの居場所があることであり、その居場所を子どもたちが選択できること。
だからこそ、一時保護中の子どもたちが、希望するなら「通学」が叶うよう、今年度も最優先施策の1つとして、行政や児童相談所ともしつこく議論し、何としても実現させます。