溶接職人JINの「ものづくり」放浪記 -301ページ目

溶接のお仕事⑤~溶接方法・・・アーク溶接編①~

今週はなかなか更新が出来ませんでした。



ワタクシ若干睡眠不足気味です



みのもんたバリに、早朝から夜中まで活動しておりました・・・






そんな状態の中、唐突ですが
前回の「溶接のお仕事」で書きました「溶接方法の分類編」の続編です。



「溶接」には、接合する手段によって
①融接②圧接③ろう接の3つに大別されますと書きましたが、

今回は、僕のやっている溶接である「融接」について、
もうちょっと詳しい分類を説明しますね。



↑ 自分で書いたのでちょっと見づらいかもしれませんが
 クリックして大きくして見てくださいね




上のチャート図のように「融接」には、大きく分けて
①アーク溶接②ガス溶接③レーザー溶接④電子ビーム溶接があり、
主に使われていて、かつ皆さんになじみが深いのが、
①のアーク溶接になります。
(と言っても、「アーク溶接」という言葉自体は知らないですよね・・・)




前回も書いたように「融接」は、
母材の接合しようとする部分を加熱し、母材のみか
または母材と溶接棒などとを融合させて溶融金属を作り、
それを凝固させ接合する溶接方法であり、


融接の中の一つの分類である「アーク溶接」とは、
母材と電極(溶接棒、溶接ワイヤ、TIGトーチなど)の間に発生させたアークによってもたらされる高熱で母材および溶加材(溶接ワイヤ、溶接棒)を
溶融させて
分子原子レベルで融合一体化する接合法で、簡便性・能率性・
溶接継ぎ手の信頼性などの面から、
適用分野が最も広く使われている溶接方法なのです。



例えば、自動車・電車・船・航空機・建築物・建設機械など、
あらゆる金属構造物の溶接にごく一般的に使われていて、
母材は鉄やステンレスが多いが、アルミやチタンなどほかの金属にも
普通に利用されています。



とは言っても、
「おたくの溶接は何溶接なの?」って聞かれた時に
「ああ、うちはアーク溶接だよ!!」とはあまり言わず、
「アーク溶接」の中の、さらに分類されている名称を使う事が多いです。



ちなみに、「アーク溶接」の種類には
①被覆アーク溶接
②サブマージアーク溶接
③炭酸ガスアーク溶接
④MIG溶接
⑤MAG溶接
⑥TIG溶接
⑦プラズマ溶接  などいろんな種類があるんです!!



ですから、
先ほどの問いに対しては
「ああ、うちは被覆アーク溶接だよ」とか
「うちはTIG溶接だよ」と答えるのが模範解答になります。










きっと、試験には出る事は無いと思います。