溶接職人JINの「ものづくり」放浪記 -299ページ目

溶接のお仕事⑥~アーク溶接編②~

さて、昨日は予想外の観閲式の為
全然寝不足を解消できないまま、今週に突入してしまいました・・・



栄養ドリンク片手に、気を取り直して頑張ってみます。



個人的には、毎回オトコ2人が叫んでいる
ナントカD」が気に入ってますよ。





それはさておき、前回「アーク溶接」の種類には


①被覆アーク溶接
②サブマージアーク溶接
③炭酸ガスアーク溶接
④MAG溶接
⑤MIG溶接
⑥TIG溶接
⑦プラズマ溶接  


などがあると書きましたが、
今回は上記の溶接方法について、ちょこっと説明しようかと思います。



被覆アーク溶接・・・アーク溶接の基本で、いわゆる溶接棒を使う溶接。
金属の棒(芯線と呼ぶ)に被覆と呼ばれるフラックス(溶接に使われる溶剤)や保護材などを巻いたものを溶接棒として用いる。
風に強いため、屋外でよく見かける溶接と言えば被覆アーク溶接のこと。
手溶接と呼ばれる事もあります。



サブマージアーク溶接・・・粒状のフラックスと溶接ワイヤを使用する
溶接。 具体的には、溶接部に沿ってフラックスを供給し、その中にワイヤを供給して溶接を行う。 自動溶接法としては最も代表的なものである。



③④⑤に関しては、「半自動アーク溶接」と呼ばれ、使うガスの種類や、溶接の対象金属などの違いで溶接方法の呼び名が変わります。


使うガス(シールドガス)に炭酸ガスを使うのが炭酸ガスアーク溶接」で、
鉄を溶接する時に使います。


また、シールドガスに不活性ガス(アルゴンガス)のみを使うのが
MAG(マグ)溶接」で、同じく鉄を溶接する時に使います。


シールドガスに不活性ガス(Ar)と炭酸ガス(CO2)を混合して使うのが、
MIG(ミグ)溶接」でアルミを溶接する時に使います。
(ステンレスは、ミグ溶接と炭酸ガスアーク溶接のどちらでも溶接可能。)


③④⑤の違いは、使うガスの種類が異なるだけとほぼ言えると思います。



ちなみに、
シールドガスは、二酸化炭素アルゴンを主成分とし、時にはヘリウム、水素、酸素などを添加したガスの事です。





いや~勉強になります(笑)。





いくら自分が溶接職人であっても、
自分の会社の溶接しか経験した事が無いので、
自分でも「溶接」に関してもっと勉強したいと思って
このブログを開設したんですが、



正直「こんなに溶接の種類があったんだ!!」って
思いましたもん。



機会があれば、色々な溶接を経験してみたくなりました。





えっ、⑥と⑦の説明が無いですって?





ええ、分かってます!!





特に⑥のTIG溶接に関しては
これが僕のやっている溶接なので、
次回写真と解説付きで、ゆっくりと書きたいと思いますね。