静岡ツアー② | 溶接職人JINの「ものづくり」放浪記

静岡ツアー②

引き続き静岡ツアーのレポです。


「駿河竹千筋細工」の繊細な技術に感心した一行は
その足で2件目の工見学へ行きました。






2件目の工房は「漆」の加工で有名な鳥羽漆芸さんです。


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静岡って本当に伝統工芸が盛んで
この漆器つくりも、その1つなんです。


「漆」と聞いてまず想像するのは、
塗料としての漆仕上げだと思いますが、
実はそれだけでなく、本当に色々な技法があるんです。


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ショールムを拝見していると
職人にとって、デザイナーにとって
まさに「お宝」のだらけ!!


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一番最初に目についたのは、
ガラス製品に漆を塗った作品の「うるしのWINE GLASS」。

ガラスに漆って?って思うかもしれませんが、
鳥羽漆芸さん独自の技法を用いて製作されており、
これがまためちゃくちゃオシャレなんです!!


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↑ ご主人の丁寧な説明に、感心させられる事ばかりです!!






どちらかと言うと、この技法は漆仕上げの部類になるそうなのですが
それだけでなく「乾漆花瓶」と呼ばれる漆器も作ってらっしゃるのです。


鳥羽漆芸さんの「乾漆」とは
「金剛石目塗」と呼ばれていて、素地(木製品など)に
漆と良質の砂を使って、何層もの下地層を作って
カタチにして行く技法です。


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今回は特別にその製作している工房も見学させていただいたのですが、
それはもう、ウキウキしっぱなしの連続。


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ご主人のお話に全員聞き耳を立てて、
真剣に話を聞いてます。


今回の参加メンバーはデザイナーが多かったので、
恐らく「この技術を自分の作品作りに生かせないか?」と
考えているんでしょうべーっだ!


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こちらは、滅多に見る事ができない「生漆」です。
空気に触れると変色してしまうので、厳重に保管されてました。


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こちらは静寂な雰囲気の中、漆塗りを施している職人さんです。
漆は埃がある場で作業をしてしまうと
埃が中に入り込んでしまうので、このように扉に遮断された作業場で
作業するそうです。


ショールームには乾漆の花瓶があるのですが、
何層にも積層されているにもかかわらず、比較的軽いし、
漆だけあって表情のバリエーションもたくさんあり
伝統工芸というくくりでは収まらないくらい
オシャレでモダンでしたよ。


興味のある方は、ぜひショールームを訪ねてみてくださいね。
(いや、一度は行った方が絶対良いですよ!!)






時間の関係で・・・というか
あまりにも楽しかったので、1カ所の工房見学に2時間近く
滞在させていただいたものですから、
2件しか工場見学ができなかったのですが、
ここからがお楽しみのグルメタイムの始まりです!!


すまうとさんのショールーム見学後
ホテルにチェックインした一行は、
荷物だけ部屋に降ろすと、その足で一同焼津駅へ。


駅までお店のご主人に迎えに来てもらい
山の方へ車を走らせる事、約15分。
それこそ「秘密の場所」と言っても過言ではないくらいのお店は、
静岡の日本酒を飲ませてくれる「おとなの隠れ家」。


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決してメジャーではない日本酒の銘柄でも、
それぞれの酒蔵の特徴が出ている一級品ばかりお酒


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美味しい静岡の地魚を食べながら、
ご主人と日本酒談義に花をさかせ、
本当に楽しく、そして美味しいひとときを過ごす事が出来ました。


ちなみに・・・閉店準備をしている中、
おそるおそるお店のカウンターを見てみると、
相当の本数の日本酒が空いてましたにひひ


皆さんにも本当にオススメしたいお店なのですが、
本当に「おとなの隠れ家」ですので、場所が分からないのです・・・。






お店を出た一行は静岡駅に戻り
2件目として、勝手に行きつけと名乗っている名店
「コンブレ」さんへ。


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前にもブログで書きましたが、
このお店はデザイナーの倉俣史郎さんがデザインしたBARで、
倉俣作品として現存している数少ないお店の1つです。


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R曲面の天井やカウンターそしてアルミの壁面に
有名な照明、通称「オバQ」を眺めながら
倉俣作品の代名詞である「アクリルの椅子」に座って
お酒を飲む・・・。


これぞオトナの遊びですねチョキ






「ウコン」の力を借りていたせいもあってか
翌日はそれほど二日酔いも無くさわやかな朝を迎えられ、
恵まれた天気の中、一路帰宅の旅路へ


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見てください!!この綺麗な富士山の姿
冬だから空気が澄んで、綺麗に見えます。
車を走らせながら思わずSAに入って記念に一枚頂きました。


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そして、途中沼津港に立ちより
富士山の勇姿に負けないくらい凄い佇まいの
名物「かき揚げ丼」です。


いくら「ウコンの力」を借りてたとは言え、
この「かき揚げ」の圧倒的な戦力の前では太刀打ちできず、
勝負に敗れてはしまいましたが(食べ切れなかったと言う意味ね)・・・


伝統工芸にグルメに、本当に充実した今回の静岡ツアーでした。