途中経過②(バリの仕上げ) | 溶接職人JINの「ものづくり」放浪記

途中経過②(バリの仕上げ)

レーザー加工でカットしてもらった部分は、
そのままの状態では「バリ」というものがある為、
手で触っても良いように、切り口をきちんと仕上げておく必要があります。


そこで
ウチではこのようなモノを使って、切り口を奇麗に仕上げていきます。






①一番左の「グラインダー」を使って、内面の「バリ」を処理します。





②次に、左から2番目の「リューター」で同じように
内面を奇麗にしていきます





③そして、真ん中の2種類の「サンダー」で内外面を仕上げます。





④今度は手加工で、内面を「ヤスリ」を使って、
細かい「バリ」を取って行きます。
木工では、「ヤスリ」を使う事が多いと思うのですが、
金属も、このように「バリ」を取る仕上げには「ヤスリ」が必需品なんです。



しかも、「ヤスリ」には目の粗さによって何種類もあるので、
「バリ」の荒さや多さによって、「荒目」→「細目」と使い分けていきます。


結構地味な作業なんですよ・・・





⑤「ヤスリ」を使って奇麗に仕上げたら、
最終加工として、このように「紙ヤスリ」を使って
さらに奇麗に仕上げるのです。





⑥「紙ヤスリ」で奇麗に磨いたら、このように手で触っても全然大丈夫!!
これで、切り口の仕上げ作業は完成です。








溶接は、簡単に言えば「金属」と「金属」をくっつける事なんですが、
その過程において、このような地味で全然目立たない部分も
きちんと仕上げてあげると、
最終的に、奇麗な仕上がりの製品になるので、
細かい作業に関しても手を抜けないんですよね。



こうやって、一つ一つの製品に対して決して手を抜かず
お客様に喜んでもらえる製品を作って行く事が
「職人」のプライドってやつなんです(笑)。