溶接のお仕事④~溶接方法の分類編~
さて、最近全然「溶接」の事を書いてなかったので(笑)
今回は久しぶりに「溶接」シリーズを・・・。
「定義編」「歴史編」「プライド編」と書いてきましたが、
今回は「溶接方法の分類編」をについて書きたいと思います。
金属と金属を接合するには、
ボルト締め・リベット締めなどに代表される「機械的接合法」と
接合部に熱や圧力を加えて、必要により溶加材(溶接棒の事です)を溶融する「治金的接合法」の2通りあり(あくまでも大別するとですが)、
いわゆる2番目の「治金的接合法」の事を一般に「溶接」と呼んでいます。
その「溶接」には、接合する手段によって
①融接②圧接③ろう接の3つに大別されます。
それでは、もうちょっと詳しく説明しますと
①融接とは・・・母材の接合しようとする部分を加熱し、母材のみか
または母材と溶接棒などとを融合させて溶融金属を作り、
それを凝固させ接合する方法。
これは「溶接のお仕事①~溶接の定義編~」に写真付きで解説している方法で
僕がやっている溶接は、分類でいくとこの融接になります。
②圧接とは・・・接合部へ機械的圧力を加えて行う溶接方法で、
「摩擦圧接」「ガス圧接」などの接合方法があり、
「摩擦圧接」とは、異なる金属同士を接合する時に有効で、
1つの部材を固定し、もう一つの部材を回転させて一定の圧力をかけて
押し合うことにより発生する摩擦熱を利用して接合する方法です。
具体的製品には、クランクシャフト・プロペラシャフトなど自動車部品や
印刷機用ローラなどのパーツの製作に使われているみたいです。
そして、高層集合住宅などの鉄筋コンクリート構造のコンクリートの中に
配置されている鉄筋をつなぐのに使われているのが「ガス圧接」です。
鉄筋端面同士を突合せ、鉄筋軸方向に圧縮力を加えながら
突合せ部分を酸素・アセチレン炎で加熱し、接合端面を溶かすことなく
赤熱状態にして金属の清浄表面を密着させ、原子同士を金属融合させて
接合する方法です。
③「ろう接」とは・・・母材を溶かす事無く、母材よりも低い融点を持った
金属の溶加材(この場合ろうを使います)を溶融させて、毛細管現象を
利用して接合面の隙間に行き渡らせて接合する方法です。
これは、皆さん1度は学校の授業でやった事あるんじゃないかなと
思うんですが、いわゆる「はんだ付け」や「ろう付け」のことですね。
僕の記憶によると、中学校の技術・家庭の授業でラジオを作ったときに
「はんだ付け」をやったような気がするのですが、
まさか数年後に自分が「溶接」の仕事に携わるなんて思ってもいなかった
ので、真面目に授業をやってなかったかも・・・(笑)
授業態度が良くない自分はともかく(笑)
これが1番知られている「溶接」方法なのではないでしょうか?
言葉で説明するとこんなに難しい文章になってしまいますし、
この文を書いている自分の頭の中が、若干大変な事になっておりますが(笑)
「溶接」は意外に身近な所に使われている技術なんですよ
今回は久しぶりに「溶接」シリーズを・・・。
「定義編」「歴史編」「プライド編」と書いてきましたが、
今回は「溶接方法の分類編」をについて書きたいと思います。
金属と金属を接合するには、
ボルト締め・リベット締めなどに代表される「機械的接合法」と
接合部に熱や圧力を加えて、必要により溶加材(溶接棒の事です)を溶融する「治金的接合法」の2通りあり(あくまでも大別するとですが)、
いわゆる2番目の「治金的接合法」の事を一般に「溶接」と呼んでいます。
その「溶接」には、接合する手段によって
①融接②圧接③ろう接の3つに大別されます。
それでは、もうちょっと詳しく説明しますと
①融接とは・・・母材の接合しようとする部分を加熱し、母材のみか
または母材と溶接棒などとを融合させて溶融金属を作り、
それを凝固させ接合する方法。
これは「溶接のお仕事①~溶接の定義編~」に写真付きで解説している方法で
僕がやっている溶接は、分類でいくとこの融接になります。
②圧接とは・・・接合部へ機械的圧力を加えて行う溶接方法で、
「摩擦圧接」「ガス圧接」などの接合方法があり、
「摩擦圧接」とは、異なる金属同士を接合する時に有効で、
1つの部材を固定し、もう一つの部材を回転させて一定の圧力をかけて
押し合うことにより発生する摩擦熱を利用して接合する方法です。
具体的製品には、クランクシャフト・プロペラシャフトなど自動車部品や
印刷機用ローラなどのパーツの製作に使われているみたいです。
そして、高層集合住宅などの鉄筋コンクリート構造のコンクリートの中に
配置されている鉄筋をつなぐのに使われているのが「ガス圧接」です。
鉄筋端面同士を突合せ、鉄筋軸方向に圧縮力を加えながら
突合せ部分を酸素・アセチレン炎で加熱し、接合端面を溶かすことなく
赤熱状態にして金属の清浄表面を密着させ、原子同士を金属融合させて
接合する方法です。
③「ろう接」とは・・・母材を溶かす事無く、母材よりも低い融点を持った
金属の溶加材(この場合ろうを使います)を溶融させて、毛細管現象を
利用して接合面の隙間に行き渡らせて接合する方法です。
これは、皆さん1度は学校の授業でやった事あるんじゃないかなと
思うんですが、いわゆる「はんだ付け」や「ろう付け」のことですね。
僕の記憶によると、中学校の技術・家庭の授業でラジオを作ったときに
「はんだ付け」をやったような気がするのですが、
まさか数年後に自分が「溶接」の仕事に携わるなんて思ってもいなかった
ので、真面目に授業をやってなかったかも・・・(笑)
授業態度が良くない自分はともかく(笑)
これが1番知られている「溶接」方法なのではないでしょうか?
言葉で説明するとこんなに難しい文章になってしまいますし、
この文を書いている自分の頭の中が、若干大変な事になっておりますが(笑)
「溶接」は意外に身近な所に使われている技術なんですよ
