というわけで、下関に行ってきました① | 溶接職人JINの「ものづくり」放浪記

というわけで、下関に行ってきました①

9月13日~14日の2日間、
ワタクシが加盟しております「埼玉中小企業家同友会」の全国行事である
第35回青年経営者全国交流会」に参加する為に、
山口県の下関に行ってきました。



ええ、分かってます。



ワタクシが青年であるのかという事とか、
美味しいモノを食べにいきたいだけなんだろとか、
観光したいだけなんだろとか、
電車に乗りたいだけなんだろとか、
あなたの言いたい事は重々承知してます。


確かに・・・今まで行った事の無い初めての土地だし、ふぐも有名だし、
有名な秋吉台・秋吉洞もあるし関門海峡も関門トンネルもありますよ。
山口には。
ついでに言うと、下関から1時間弱で博多にも行けますよ。


でも、今回は本当にまじめに勉強しに行ってきました。


新幹線で6時間かけて・・・





朝5:30に起床して眠い目をこすりつつ
7:13発の新幹線に乗りこんで、いざ下関へ!!





朝食は、東京駅で購入した駅弁「松茸ごはん



個人的ですが、電車の旅に駅弁は必需品で
日本全国どんな所に行っても、必ず駅弁は食べるんですが、

その中でも東京~新神戸間に関しては、よく利用する区間なので、
相当数駅弁を制覇してしまってたということもあり、
東京駅での駅弁には、当初あまり興味を引かれてなかったのですが・・・


美味しかった!!


弁当のふたを開けたとたん、隣に座っていた人がこっちをチラ見するくらいの
香りと、ごはんにもちゃんと松茸の味がしみ込んでいて、
なかなかの満足感が得られた駅弁でした。



ご飯を食べ終わると同時に不覚にも「爆睡モード」に入ってしまったため、
途中、雄大な富士山の姿を見る訳でなく、
京都タワーを見る訳でなく、関門トンネルに気づくまでもなく、
ついでに言うとN700系も見れた訳でなく、
比較的にさりげなく小倉駅に到着してしまった・・・。






小倉駅のJRホームでは、僕の九州上陸を歓迎してくれるかのように
「ソニック19号 大分行き」が待機してくれていたのですが、


今回は勉強しにきた訳ですから、
泣く泣く日豊本線に乗って下関へ

初めての関門トンネルに期待しながら、
ドキドキしながらその時がくるのを待っていたのですが・・・・。



普通のトンネルでした





小倉駅から約15分
目的地下関駅に到着!!家を出発してから7時間後の出来事です(汗)。


みなさんもご存知かと思いますが、
この下関駅、2006年1月7日に放火により東口の駅舎が
全焼してしまったため、現在はこのような姿をしてます。

1942年に関門トンネル開通に伴い建てられた元々の駅舎は、
青い三角屋根が特徴だったらしく、
歴史的文化資産としても、下関市民の誇りだったと聞きました。

そのためか、新駅舎も一部(駅名の看板部分の屋根)だけその名残を
引き継いだんでしょうね。

今後、下関駅の改修が行われるのかどうかは分かりませんが、
いつか復活するときがあるならば、
もう一度、青い三角屋根の姿を見てみたい気がします。





しかし、この日の下関は暑かった~

9月というのに、猛烈な暑さの中受付会場の「海峡メッセ下関」へ



下関の駅を降りるとひと際目立つ(目立ちすぎる)このランドマークで受付を
済ませ、そのまま「東京第一ホテル下関」へ移動し、分科会開始。



僕が参加したのは、「経営戦略」がメインテーマの分科会で、
愛媛同友会の会員企業である(株)本多商店の本多社長による講演&グループ討論という内容でした。


(株)本多商店は、愛媛県松山市で青果卸売業を代々営まれてきておられる
会社で、講師の本多社長は4代目だそうです。

元々主婦をやっておられたそうですが、急遽社長になられたという事で、
先代からの従業員との確執や、男社会の市場の中での女性という立場などで、
就任当初はやはり相当ご苦労されたみたいです。

こうした様々な難問に、
この講演のテーマである「勇気を出し、挑戦し続ける!」という精神で、
社長自らが毎朝4時に市場に仕入れに行かれたり、
社員の方達と真剣に立ち向かってこられたおかげで
既存の仕事の売り上げを伸ばしてこられ、
さらには新規事業として新たに「カット野菜」事業に進出するなど、
順調に発展してこられているとの事でした。

また、本多社長曰く「こうしてやって発展してこれたのも、
経営理念をきちんと成文化し、社員と共有する
事によって会社の方向がぶれなかったから」
とお話されてました。

ちなみに、(株)本多商店においての経営理念は「野菜道
とのことです。


う~ん
業種は違えど、僕も同じ後継者という立場として考えると、
いや、創業者も後継者も関係なく、
会社経営において「経営理念」は本当に大切なものなんだな~って
改めて思いましたね。


同友会では1年間を通じで「経営指針づくり」セミナーをやっているので
今までもセミナーに参加したほうが良いと何回も思ってはいたのですが、
仕事の納期に追われて時間がなかったため、
なかなか重い腰を上げる事が出来なかったんですけど、
今回の青年経営者全国交流会に参加したのをきっかけに、
僕も「勇気を出し、挑戦し初めて!!」みたいと思います。





講演会の後は、グループ討論です。

普段の同友会活動の中では、
自分の父親と同じくらの年齢の社長さんと一緒にいる事がほとんどなので、
もちろんそういう先輩方のお話とか生き方が勉強になる事が多いんですが、
「青年経営者全国交流会」の場合、
日本全国から同友会の若手経営者が一同に会する場なので、
このように同じ世代の経営者が
どのような会社をどのように経営しているのか、
どのような苦労をされているのかを
本音でしゃべり合える場なので、
時間があっという間に感じるくらい本当に盛り上がります。

僕たちのグループは
北は埼玉から南は長崎まで9名がメンバーで、
「自社の強み」から「顧客満足」まで、様々な意見が飛び交い
非常に活気がある討論ができたのですが、
やはり僕と同じ後継者の立場の人が多かったというのもあって、
みんな真剣そのもの!!

「今後、このようにして自社を発展させて行きたい」
「このような事業分野で活躍して行きたい」
「10年後には引退して、後継者に譲りたい」
  ↑
僕より5歳年下の社長の意見・・・。

何年後かに今回同じグループになった仲間たちと出会った時に
恥じることのないようこれからも努力をし続ける事を心に誓った
下関の1日でした。


最後に、今回の本多社長の講演でもっとも印象に残った言葉というのが

社長自身が楽しみながら仕事をする事が大切である

今回の「青年経営者全国交流会」は、
僕にとって、とても刺激の得られた有意義な会議になりました。








ね、本当に勉強してきたでしょ?