言わずと知れた「東海道四谷怪談」

 

田宮伊右衛門が妻とは別の女を孕ませ、妻、お岩は狂う。

妻がやっかいになった伊右衛門は毒や刀で殺し、恐ろしい形相に変貌したお岩は伊右衛門の前に夜な夜な現れる。。。

そのお岩の凄まじい呪いは伊右衛門を始め、田宮家や田宮家に関わる者を次々と呪い殺していく。。

という、あの話だ。

 

お岩が亡くなってから200年経過した後、鶴屋南北によって忠臣蔵外伝として、

歌舞伎の狂言「東海道四谷怪談」というエンターテイメント作品となる。

 

田宮家もお岩も実在した人物である。

 

実在したのだが、夫婦仲は良く、年代もいろいろ辻褄が合わない。。

エンターテイメントを広げるために、どんどん脚色されていき、物語は一人歩きをしていったのだろう。。

 

 

この話は怖い。

 

 

しかし、僕が怖いのはそこじゃない。

 

 

 

 

類は友を呼ぶという。

恐ろしい話には、恐ろしい念が僕は集まると。

 

「お前は気が変なんだ」と誰からも言われ続ければ、マトモな人間もおかしくなる。

「死ね 死ね」と言われ続ければ死んでしまうかもしれない。

 

人の念は恐ろしい。

人の意識は恐ろしい。

 

そのエネルギーは「場所」や「ものがたり」にも憑依する。

自由自在に形を変えて。

 

 

田宮家の跡地に今もなを、ひっそりと住宅街に佇むこのお岩稲荷は、

その静けさとは裏腹に、

どんどん邪念を引き寄せ肥大化している感じがするのは僕だけだろうか。。。

 

 

その現場の映像をご覧ください。