マタイ13:31~33


【からし種】


聖書に出てくる「からし種」とは、からし菜の種のことを指している。

春に川の土手や野原で咲く「菜の花」、あの背の高い草が、このからし菜だ。

高菜漬けの高菜やラーメンに入っているザーサイもからし菜の仲間。

ではその種はどんなのかというと、洋食屋さんのテーブルにある「粒マスタード」。
あの中に入っている粒がそれだ。
一粒のサイズは直径1mmくらい。重さは1mg程度だそうだ。

数ある野菜の種の中で「一番小さい」。
けれどもからし菜は放っておくとぐんぐん成長し、日本の河原では1.5mくらいだがパレスチナでは3mくらいまで成長するのだという。
それも鳥が木と勘違いして巣を作るくらい大きくなる。



【パン種】


「パン種」とは「天然酵母」のことだ。

日本人にとって身近な酵母は「麹(こうじ)」だろう。

蒸した米に繁殖させれば米麹になり、それに茹でた大豆と塩を混ぜ合わせれば「米麹味噌」になる。
米の代わりに麦を使えば麦味噌になる。
味噌から落ちる雫は醤油。
日本を代表する二大調味料を作り出す麹は酵母の仲間だから、もちろんこれでパンを作ることも出来る。

酵母が入った生地はびっくりするくらい膨らむ。
カビみたいな、一体何のために存在してるのか分からないような白いフワフワしたものが、パンを膨らませ美味しくする。



【天国はどこにあるのか】


からし種は「木だと思ってたあの植物が実は野菜で、しかもその種はメチャクチャ小さい!」