★社会福祉法人日本コイノニア福祉会
久宝まぶね保育園の入園式でのメッセージ



エフェソの信徒への手紙5:8


【生きる希望を失わない紛争地の子どもたち】

内戦や紛争が起きると、まっさきに被害を被るのは、いつも子ども・女性・老人・病人・障碍者。

武力という暴力に晒されながら、難民として逃げ惑い、生き延びるのがやっとの毎日を送ることになります。
難民キャンプを訪ねれば、この世の地獄と出会えるそうです。

爆弾で手足を奪われた5歳の男の子
家族を皆殺しにされた9歳の女の子
食べるものが無く、いつ死んでもおかしくないほど衰弱した2歳の男の子
複数の兵士にレイプされたエイズに感染した11歳の女の子
レイプされ妊娠し、生まれた子もエイズだったという13歳の女の子

国連の大使として難民キャンプを幾つも慰問された黒柳徹子さんがこんなことを書いておられます。

「しかし、難民キャンプで一番印象的だったのは子どもたちの笑顔の輝きだった。
どの子もみな、弾けるように笑い、その笑顔には未来への希望が満ちていた。」
というのです。

黒柳さんはそこで現地のスタッフに「自殺した子はいませんか」と訊ねた。
すると返ってきた答えは「1人もいません」ということでした。

黒柳さんは納得がいかず、その後訪れる難民キャンプで同じ答えを繰り返されたそうです。
「自殺した子はいませんか」と。
しかし、どこでも帰ってくる答えは同じだったそうです。
「1人もいません」。


【豊かな国 日本で、子どもたちの笑顔は輝いているか】

翻って、豊かで、平和で、安全が保障されているこの国、日本の子どもたちはどうでしょうか。

生きる希望を失って自らの命を絶つこどもが絶えません。

理由はいろいろあるでしょう。
親からの暴力を受けていた。
学校や園でいじめられていた。
差別を受けていた。
希望していた学校に進むことができなかった。
などなど。

紛争地や貧困にあえぐ国を訪ねた人たちが帰国して同じことをいいます。

「日本人は無表情だ。
特に子どもたちの顔に輝きがない。
あの貧しい国の子たちのような弾けるような輝くような笑顔が、日本の子どもたちにはない。」
と。


【光の子であるために】

聖書は私たちを「光」だと表現しています。
この世の暗闇、人々の心の闇を明るく照らし、安堵と希望を与えることが出来る。
それが私たち人間だ、というのです。

まさにその通り。
特に、子どもたちの笑顔は、身近にいる親や家族、園の先生や地域の人々の心を明るく照らしてくれます。
どんなに疲れていても、嫌なことがあっても、子どもたちの笑顔さえあれば生きていけると思えます。

逆に、子どもたちが暗い目をしている時、うかない顔をしている時、私たちの心もまた闇に閉ざされてしまいます。

では、子どもたちが笑顔でいるためには何が必要でしょうか。
子どもたちが弾けるように、輝くように笑っているために、
子どもたちが光の子であるために、
私たちは何をすればいいでしょうか。


その答えの一つはこの魔法の言葉です。
毎朝出かける前に、ぜひ我が子を抱きしめて、こういってあげて下さい。

「生まれてきてくれて有り難う。生きててくれて有り難う。」