マルコ14:22~26


マルコは、ユダがイエスを裏切ることを明らかにしたあとに「最後の晩餐」のシーンをもってくる。

この世ではもうお前たちと一緒に飲み食いすることは出来ない。
次は天国で酒を飲み、賑やかに話し、腹一杯メシを食おう!
とイエスはいう。

その場にいた弟子たち全員に。
そして、その中には「裏切り者・ユダ」も含まれている。


学生の頃、実習生として仕えていた教会ではよく
「イエスを裏切ったユダは、今でも地獄にいる」という話が、
牧師と信徒の間で語られていた。

独りぼっちでクソみたいな毎日を歩んでいた人間がイエスと出会い救われた。
にもかかわらず、たった銀貨30枚でイエスを売り渡し、
十字架への道ぞなえをしたのだから、
地獄に落ちて苦しみ続けているのも至極当然なのかも知れない。

しかし、私はずっと「それは違う…」と思っていた。
この箇所を読む度に。


イエスはユダさえも救うためにこの世に来た。
否、ユダをこそ救うためにこの世に来た。
そうでなければ、
ロクでもない毎日を送る私たちが、救われるはずがないのだ。

天国でまたイエスに会える。
そのリアルな再会はユダのためにも用意されていた。

だからこそ、それは、
私にもあなたにも、
つまり凡てのロクデナシたちにも用意されている。