マルコ9:13~27

障害をもって生まれた息子を抱え
肩身狭く暮らしてきた父親がイエスに訴えた。

可能であれば
この子から悪霊を追い出してほしい、と。

イエスは
可能であれば
ではない
必ずそうなると信じよ
と答え
子どもの障害を一瞬で取り除いた。

こうして父親の祈願は成就したのだが、
私はほんとうにそんなことが起きたのだとは思わない。

そこで起きたのは
「関係性の変化」だろう。

息子の障害を恥じ、お荷物だと思い、
俯いて生きてきた父親が
イエスと出会い
神様と向き合い、
息子を誇りに思えるようになったのだ。
障害ある命を託されたことを喜べるようになったのだ。
そして顔を上げて表を歩けるようになったのだ。

神様に、圧倒的に信頼を寄せる。
それでもまだまだぜんぜん足りていないところを
イエスに補ってもらう。
その時
硬直し行き詰まり
混沌としていた
人と人との関係に
変化が生じる。