聖書にはイエスが起こした奇跡の物語がたくさんでてくる。

科学的には「あり得ない」話ばかりなのだが、
それらの荒唐無稽な話を受け入れられなければ
キリスト教に帰依したことにならない、と
真剣に悩む人も多い。

たとえば
わずかな魚とパンだけで、
4千人だの5千人だのといった群衆が腹一杯になった話がある。

イエスは本当
にマジシャンのように魚とパンを増やしてみせたのか?

私はそうは思わない。

イスラエルの片田舎を
「ひとりぼっちの人とまっすぐ向き合う」ために旅していた
イエスを尊敬し、
物理的に支援する人々が、きっといたのだ。

イエスに救われたくて
イエスの周りに集まった腹を空かせた群衆。
しかし、そこには僅かな魚とパンしかない。
その状況を見た金持ちの支援者が、大量の食材を届けたのではないか?

あるいは、
「イエスの元に行けば腹一杯食べさせてもらえる」状況を
日常的に作り出す金持ち集団がいたのではないか?



富は貧しい人々に施すため、一部の金持ちに預けられたのだ、
という考え方があるが、
いったん手にした富を手放すことは難しい。
死んでも持って行けないことは重々分かっていても。

原発事故の責任をとって辞任した東電の前社長の
退職金が5億円、というのがもし本当なら
全額、福島の子供たちのために使うべきだろう。