ヘナヘナの脱力から翌日。
(どーでもいいんですが、新元号切り替えとともに、担当セクションも変わるのか、と先ほど気付いたよ……)



「伝わらない」んじゃなくて、どこまでやるか問題なのかもしれないな、などと起き抜けにフッと浮かんだ。

貫くのが怖いのは、その距離を実感したくないからなのかもしれない。


今の部署以外は、割と個人業務主体で、自分が決めたら、自分でやるだけな側面が大きくて。
他者と関わっても一対一ずつで。
チーム的な部分を見ても、プロセスごとにキチッと相手が変わっていく感じだった。


今の部署は、「自分だけ」でやれる範囲が狭い。
裁量はあるけど、やるのは自分以外なんだよ。

計画して管理するところは、すごいむいてるというか性質に合ってて、トラブルの対応や臨機応変な判断も、時間や体力面で大変な時があっても、まあ、苦がない。
反面、人に振るしかないから、振った先と、「やる」の設定が違うのはどーにもならんかった。


全体で共通のミッションを掲げて、言葉で合意してるゴールが、どうにもホントは不一致で、根本解決に踏み込むと
「そこまで……?チーン」ってなる自分以外と、
「あ、いや。そこ、まだ手前ッス真顔」な自分。


そっか。
やっぱ「わかってた」のか………?
「そこまで」距離を察知してるものの、貫いて全面に出したら「マジ?! わたしだけ?!」と明らかになっちゃうの。
それを、認めたくなかったのか?



違うかな。

認めるとなにか不都合あるのかな。
どうなのよ、自分。



そんなことをぼんやり考えながら、午前中は淡々と仕事してたんだけども。

ランチタイムに、「あれ?」っと気付いた。

そういえば。先月半ばくらいからか?

後輩くん、自分からの仕事の質問が増えたような?



「こう言う時は、どうしたらいいですか」

「後輩くんは、どうしたらいいと思う?」

「そうだなぁ……この前のケースだと……」

  

とか。

相変わらず字が汚くて「自分でも読めません」ノートなのだが、ページを自分でめくって、解読してる……。(「ノートのか字が読めないんで、もっかい教えてください」って、言われて、3回以上いつも説明してたんですよ……わたし……)


2月の出張からこっち、ランチタイムもバタついてて、急に「あれ?」ってなった。

  

  

そんな後輩くんが突然、


「本野さんは、どういう風に考えて仕事してますか?」


と、質問してきた。



初めて、「視点」に関心を示した……?ポーン

  

  

それを聞いてどうするのかな? と思いつつ、部署が異なり、社外の人も関わるプロジェクトで、わたしが意識してるスタンスを伝えたら。

しばらく無言で考え込んで、もぐもぐご飯を食べていたが。

ごくんと飲み込んで、水を一気飲みして、「!」という顔をした。

  

  

「だからか!

 だから、本野さんに、みんな相談するんだ!!」

  

な、なにが……?!滝汗


だから、とつながりがわからないんですが。

後輩くんが、こんなことを続けた。

  



「なんかいきなり自分が代わりにはなれそうにないんで、無理だなって思ってたんですけど!

僕も、やります!! それ、僕もやる!!」



別に自分のやり方がベストかはわからん。

(なにより、人によってベストは変わるだろうしな)

かれにだけじゃなく、「伝わらない」問題は山積みで、なんも解決しとらん。


だけど。なんだ。

「そこまで」にどんだけ距離があったとしても、だ。


ちょっと見当違いがあったとて、ナニカは、少しでも、伝わっているのかもしれない。と、なんだか……肩甲骨の間あたりが、温もった。




成果の設定というか、優先順位を変えよう。

仕事だから、成果は必要。

給料の分は、出して当たり前だと思う。

だけど。


うまく言えないんだけど。


わたしの人生で、得られる成果の中に、今と違うものもあっていいって意味?