結婚して、3年……のはず。

夫は、たいていなんでも食べ、夕飯の献立にも文句も言わず、思いつきで作った料理が帰宅すると出されるのに、ちゃんと食べてくれて偉いなあ、と思う。
時々、夕飯担当交代して、炒め物とか作ってくれたりするしなー。


我が家は得意分野の家事を、なんとなくそれぞれが担当して、ざっくり負担を分け合うスタイル。
日々の細かなことはわたしが、週末に掃除と整理整頓を夫が、みたいになってます。


わたしは主に買い物&炊事担当なのですが、夫の好きなものも意識して用意するようにしてるものの、仕事終わりの買い物の時点から、割と「食べるもの」選んで、食事の予定も、モードとして用意されると思うんですよね。
食べたい野菜選んでたりとかさ。

帰ってご飯出てくるのって、ラクな反面、

「今夜はこれより、あっちの野菜気分だったなぁ」

なんてこともあると思うんだけど、どうなの?
わたしは結構、あるんだけど。

今日はこれ!気分……滝汗



例えばこう暑くちゃ、ご飯より素麺だな、とか。
むしろ暑いから、白米にしっかり味濃いめのおかずでパワーつけたいわ、とか。


で、食べたいもの、食べる派なのです。
だから夫は、そういうモードの時に、帰ってみたら違うものが用意されてる、なんてこともあるだろうに、あるものを食べるわけじゃない?
そこが凄いな、と思うあせる

LINEでスーパー行く前に、「ランチ何にした?何食べたい?」と聞ける時は聞くものの、向こうは仕事してるわけだから返事が即できなかったり、買い物によっては叶わないこともあるわけで。

わたしは買い物してるうちに、気分変わって、あるものならこれかなーと、切り替えられるけど、夫はそれができないわけですよね。


嫌いではないけど、自分では選ばない食材も、出されるわけだ。

うちの夫の場合は

きゅうり

チーズ

芋類

パン

が、食べなかったもの。
チーズにいたっては、ピザすら食べなかった。
外食でも、ピザ選ばず。なので、イタリアンレストランは行かない……みたいな。

食わず嫌いというわけでも、ホントに大嫌いというわけでもなく、「別に美味しくないけど食べられなくはない。でも食べたいとは思わない」となんとも微妙な評価でした。


ビックリしたのを覚えてる。
よくわからなくて


結婚して、気付いたら、きゅうりもチーズも芋類もパンも、なんでも食べるようになっていて、
「美味しい」
というようになってました。




先日も、夏野菜たくさん使った「野菜の重ね蒸し煮」に、とろけるチーズを挟んでおいたら、ガツガツ一気に平らげて

「チーズ美味しいなー。
チーズが入ると、コクが出るなー。
ナスとチーズ、ピーマンとチーズ、
特に合うなぁー」

ですってびっくり

チーズの種類にも詳しくなったし、ピザも喜んで食べるようになってた。
芋類も、ジャガイモのガレットなんかは、自分でも作るようになったくらいあせる


きゅうりも、出汁で浅漬けにして、みょうがを和えたものや、叩き割りにして刻みにんにくと和えたものなど、ひとりで1本分はぺろりと食べてしまう。……常備菜にしたいんですが……?ゲロー



まだちょっとサツマイモは喜ばないので、この秋はサツマイモ料理を研究しようかと思ってる。


結婚て、する前、正直めんどくさそーだなーと、思ってました汗
してもいいけど……別にしなくてもよくないかなぁ?みたいな。
まず、手続きが面倒そう、というのがあり。
次に、生活を誰かに合わせるのも、そんなラクなことばかりじゃないよな、とか。


んでもまあ、三十路に入り、「自分さえよければ」な生き方を、猫と一緒に見直してきていたこともあり。
ご縁があったんだから、トライしてみよう、と思ったんです。

夫は、自由放任タイプで、自立した人だったので、お互い感覚が似てるのも心強かった。
親にもドン引きされるとこがあるわたしの変なとこも、面白がってくれるしニヒヒ


大恋愛のドラマチックな結婚!

ではないので、チラッと「なんか、これ、アリなのかな」とか思った時期もある程度には、変わったとこがある自覚はあるんですけど……変わり者同士? 割れ鍋に綴じ蓋、今のところうまいこと折り合いをつけ、時々喧嘩して、美味しいご飯で仲直りして、4年目になろうかという感じ。



エアコンの設定温度とか、就寝時間とか、BGMの音量とか、それなりにやっぱり1人よりは調整がお互い必要だけど、「美味しいと思わない」と平然と言ってた食材を、スーパーで進んで買おうとしてる夫を見て、なんですかね、他人と一緒に暮らすっていうのは、やはりなかなかにいいことなんだ、と思いました。

籍を入れるかどうかより、そこがすごく大事なのかなって。
自分だけで、気楽にだけしていたら、広がらなかったモノがたしかにそこには生まれているんだなぁ。と。



わたしも、音楽を生活のBGMに流すとか、単館ロードショー作品をホームシアターごっこして夜中に観るとか、辛口の香辛料を自炊で活用しまくるとか、ペヤングの変わり種味を試すとか 一人なら絶対しなかったわ。


育ってきた環境が違う。から。
面倒があっても。いや、あるから。
楽しいんだな、と。



……きゅうり2本分をしゃくしゃく平らげてく夫を眺めて、へんなの、と思った、酷暑です。