【待機児童解消を考えるー平成28年度予算特別委員会のご報告①】

初めに、待機児童の問題に関して、インターネット上の匿名ブログを国会で取り上げ、議論することは、私個人の意見としては、相応しくないと考えています。

全国的に見て人口減少の一途を辿っているなか、都市部の自治体においては人口が増加しており、待機児童の解消は最も対策が急がれる重要課題です。また、児童福祉法第24条第1項により、保育の義務は市町村にあると明記されています。このことから、待機児童が発生している状態は違法状態であり、該当する自治体は早急に解消する法的義務を負っています。

墨田区の場合、保育所入所待機児童の解消に向け、平成20年度から「墨田区待機児童解消計画」を策定し、平成28年4月1日時点での待機児童ゼロを目指して保育定員の拡大を図ってきましたが、今回一次申込み時点での不承諾者数は598名、二次申込み後の最終推計でも待機児童数は約130名となることが予想され、目標の未達が明らかとなりました。今後も年少人口の増加が見込まれ、女性活躍推進法も施行される中で、待機児童の解消は待ったなしの状況です。

こうしたことから、先般、会派を代表して立った意見開陳では、〝保育所入所待機児童の早期解消に向けて、国・都・区の未利用地・低利用公有地を徹底的に洗い出し、新たに保育所を設置するなど、平成28年度中に、より一層の緊急対策を講じること〟を区に求めました。具体的な場所についても墨田区議会自民党から提案されたものが、いくつか実現に向けて動き出しています。

批判するだけでは何も生まれません。これからも、多くの皆様のお声に耳を傾け、先を見越した冷静な判断と、建設的な議論、提案を行って参ります。