久しぶりにマニラで観光をしたのでその時の話。


今回はイントラムロス周辺のNational Museumとサンチャゴ要塞を訪問してみた。


National Museum は絵画および彫刻が展示されているフィリピンの国立博物館である。


近くに名前の似たNational Museum of Natural Historyという国立自然博物館もあるのでご注意いただきたい。


こちらは動植物や自然などを扱っている博物館でたくさんの剥製や模型、化石などがあるので子供と行くなら断然こちらがおすすめだが、私は家族と一緒に住んでいた頃にすでに行ったことがあったので、今回は初めてのNational Museumに行く事にした。


ちなみにこの国立博物館はフィリピンでもっとも由緒ある博物館でその建物もさすがの形容である。


もともとは議会場として長らく使用されていたといのも頷ける。


驚いたのは車で行ったのだが、博物館の入口目の前のスペースに車を停めさせてもらえたことだ。空いてたから可能だったのか日本ではあり得ない対応をしてくれた。


なお現在入場料は無料となっている。


入ってすぐにドーンと展示されているのがフィリピン人画家Juan LunaのSpoliariumである。


↓の写真の通り高さ4.2メートルもある巨大な油絵だ。

「Spoliarium」は1884年のマドリードエキスポで金賞を受賞した作で、ローマの決闘場で死んだ決闘士の姿を描いた絵である。


メインスペースは吹き抜けになっている。

壁にはフィリピンの歴史が描かれている。

もちろん絵画も素敵なのだが、建物の荘厳さとベストマッチめある。


博物館の中に↓のような木を掘った彫刻があったが、同僚によるとこれはフィリピンの神話を彫刻にしたものらしい。

左側にいる男性がシララクで女性がシカバイといい、彼らは初めての人間で2人が結婚して子供を作り人類が繁栄していったそうだ。

ちなみに彼らは竹から生まれたそうだ。


さてお次はサンチャゴ要塞である。

マニラに住んでいる人なら一度は訪れた事があるのではないだろうか。

もちろん私も訪問した事はある。


今回はそんなサンチャゴ要塞に新たな観光スポットができたという事で行ってみた。


↓が昨年よりオープンした要塞の地下室である。


まるでダンジョンに入っていくようである。


かつて日本軍がマニラを占領した際、サンチャゴ要塞には司令部がおかれていたが、その時にこの地下室は地下牢や水牢として使用されていたとの事。


当時を再現した模型などもある。

なんだか空気が澱んで快適な場所ではない。また石造りの構造は非常に圧迫感がある。地下牢として使用されていたのも納得である。


といった感じで新たなスポットを探索した1日であった。


実はこの他にも馬の馬車であるカレッサに乗ったり、イントラムロス内にある有名なレストランにも行ったのだが、それはまた次回ご紹介したい。