フィリピン料理というとどんな料理を思い浮かべるだろうか?
ほとんどの日本人にとっては馴染みのない料理だと思う。
そもそも日本でフィリピン料理店というのを見かけた事があるだろうか。
以前ネットで調べてみたところ東京には4件ほどあるようだ。世界中の料理店がひしめきあっているあの大都会東京にたった4件である
なぜゆえにフィリピン料理店は少ないのか?
日本だけでなく世界においても、フィリピンがほこるファーストフードのジョリビーを除けば、フィリピン料理店はほぼないと思われる。
なぜか?
身も蓋もない言い方をすれば、あまり美味しいものではないからというのが答えだと思う。
私が会社に行くときの昼食はオフィスが入っているビル内のフィリピン料理店でほぼすませている。平均するとだいたい週3回はフィリピン料理を食べている計算だ。
そんな私が思うフィリピン料理の特徴とフィリピン人の好みが以下の通りだ。
使われるお肉はチキンかポークが多い。
フィリピン人は脂身が好きなので豚肉料理は脂身たっぷり。
フィリピン人はあまり野菜を食べないので、料理の付け合わせの野菜も少しあるか、まったくない。
甘めの味付けが比較的多い。
どの料理もソースがドバッとかかっており、たくさんのライスと混ぜ合わせて食べる。
魚料理もあり、揚げたり、焼いたりして食べる。
全般的に味が単調。
以上の通りフィリピン料理というのは、高カロリー、高脂肪、高炭水化物、低野菜と、決してヘルシーな料理ではない。そして何より味が単調、一本調子なのである。
日本の一般的な定食だと、ご飯、味噌汁、副菜、メインとそれぞれに味の違いがあるし、中華料理やタイなどのアジア料理だと香辛料や薬味などで複雑な味を作りだしている。
それに対してフィリピン料理はご飯はメインの料理と混ぜ合わせて食べ、付け合わせの野菜もだいたい茹でた野菜で特に特徴はない。汁物もあるにはあるが、もっとも有名なシニガンというスープは酸味があり好き嫌いが別れる味だ。
そんなあまり評価の高くないフィリピン料理だが、もちろん中には美味しいものもある。日本人の口にも合う料理もある。感心する食事の食べ方もある。
日本に来た外国人が、日本人が箸を使ってきれいに焼き魚を食べるのを非常に感心すると聞いた事がある。
私はフィリピンに来てフィリピン人が実に器用に鶏肉を食べるのに感心してしまった。
例えばケンタッキーに行ったときフィリピン人はチキンをフォークとスプーンを使って見事に肉をこそげとり、骨だけをきれいに残して食べる。
フィリピンでは基本的にナイフは使わずフォークとスプーンの組み合わせで料理を食べる。
ではケンタッキーでポテトほどうやって食べるのかというと、そもそもフィリピン人はポテトのセットを頼まない。
ケンタッキーでもマクドナルドでもチキンのセットの定番はライスである。
本当にお米が好きな国民なのである。
さてまだフィリピン料理についてイメージしにくい方に簡単に作れるフィリピン料理をご紹介しよう。
私も時々作る料理で名前をアドボという。
長くなるので次回に続く