トラウマは話すだけでは消えないって本当?夜と霧の作者に学ぶ ”強力”トラウマ克服法!
こんにちは❣️不安解消コーチの 🌸ゆあ🌸 です今日は、トラウマからの回復が早い人が持つ「能力」とは?というテーマでお話ししますこれまでのブログでは、トラウマについて 💡トラウマとは戦争や犯罪のような大層なものだけを指すわけじゃない 💡親からの無視や、イジメ、モラハラなども「トラウマ」の原因 💡小さなトラウマも積み重なることで複雑性PTSDとなるという事を、お話をしてきました。▼ 関連記事はこちら『トラウマってどうすれば忘れられるの?不安症の彼が「消えないトラウマ」に悩む理由』不安解消コーチの 🌸ゆあ🌸 です。今日は、少し専門的だけれど、実はとても身近なテーマ「トラウマ」と「不安症」の関係についてお話しします嫉妬深くて、束縛…ameblo.jp今回は、強烈なトラウマから立ち直った事例を元に、 どうして「人に話す」だけではトラウマは解消されないのか? トラウマを解消する能力が高い人がやっていること トラウマを解消するための効果的な方法 について、お伝えしようと思います🌿最大級のトラウマ・・『戦争とホロコースト』とは?突然ですが・・・あなたは、ナチスによるホロコーストというと、どんな作品が思い出されますか?戦場のピアニスト?アンネ・フランクの日記?シンドラーのリストでしょうか?🤔シンドラーのリスト (吹替版)Amazon(アマゾン)もしかすると、学校の授業で「この映画を見た😳!!」という人もいるかもしれません 🎬もしくは、これらの作品から戦争やホロコーストの恐ろしさを知った、また、ユダヤ人収容所がいかに残酷で、過酷な場所であったかを学んだ・・という方も多いでしょう戦争やホロコーストといった、「Big T(大きなトラウマ)が」長期間続く状況は極めて特殊であり、ただでさえ1つ1つの出来事が命に関わるトラウマであるにも関わらず、それが何百と積み重なります。間違いなく、世界最大級のトラウマです。もちろん、戦争の恐ろしさだけでなく、人間が持つ愛情や、優しさ、希望を持つ力に勇気づけられた人も多いと思いますかく言う私も、Life is beautiful という作品が好きで、この映画を見る度、 「人は愛する人のためにここまで出来るのか」・・と胸を打たれます💔Life Is Beautiful は、イタリア人のルビーノ・ロメオ・サルモニの『In the End, I Beat Hitler』という本(実話)に、インスパイアされて作られました。「最終的に、私はヒットラーに打ち勝ったのだ」というタイトルからだけでも、著者の前向きでユーモアのある性格が伺えます。Life is Beautifulは、残虐なシーンは少なく、過酷な中での家族愛を中心にした作品です。▼(感動の)号泣覚悟で見てください・・😭ライフ・イズ・ビューティフル (字幕版)Amazon(アマゾン)最後に勝つのは「愛」である、と教えてくれる名作です🍀アウシュビッツのトラウマに打ち勝った「超人」強制収容所というのは、一度でも死の危険があるBig Trauma (Big T)を長期的に受け、複雑性PTSDに繋がるという意味で、人類史上最悪の出来事の1つと言えるでしょう。そんな体験をしながらも、トラウマから回復をした二人の著名人がいます。一人目は、 不朽の名作「夜と霧」の著者 「ヴィクトール・フランクル」そして、二人目は 「夜」を執筆し、 晩年にはノーベル平和賞も受賞した 「エリ・ヴィーセル」二人は同じくアウシュビッツの生還者でしたが、その回復スピードは大きく違いました。👉フランクルは収容所から解放された後、 わずか1年で『夜と霧』を出版。👉ヴィーゼルは自らの体験を語るまでに 13年の月日を必要としました。同じように壮絶な体験をした中で、なぜこのような違いが生まれたのでしょうか?トラウマ解消の鍵は「言語化と意味づけ」にあったヴィクトール・フランクルは、1945年、戦争が終わり収容所を出た後、たくさんの知人に会いに行き、自分の体験を語り、泣き、また語ったと言われています。フランクルは、トラウマ解消に必要なプロセスである、 直視できないような体験を想起できる精神の強さ トラウマの状況を整理し、順序立てて話せるほどに言語化する 理不尽な経験をより高い視点で再構築する(自分なりに納得し、意味づけをする) この3つを遂行できる、類稀なる能力を持っていました。それは、彼が精神科医であったことも大きく影響しているでしょう。フランクルは、アドラーやフロイトに師事していた、非常に優秀な精神科医でした。引用:Prof. Dr. Franz Vesely, CC BY-SA 3.0 de, wikipediaより彼は37歳の時に強制収容所に送られ、極寒で食料も少ない中、強制労働をさせられました。また、愛する親と妻を失うという悲劇に見舞われています。「夜と霧」は、強制収容所での生活を描くだけではなく、人がどのようにして、絶望的な出来事を乗り越えるのかという、精神科医としての視点からの分析と考察が書かれているという大きな特徴があります。フランクルは、ホロコーストという絶望から、「未来に希望を見出すことで人は生きられる」という強い教訓を編み出し、それを後世へと伝えることに人生の意味を見出したのです。エリ・ヴィーセルの場合ヴィセールは、収容所での体験があまりにも苦しく、思い出すことさえ耐え難く、誰にもその話をせず、収容所で父を亡くした記憶を封印していました。David Shankbone - 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, Wikipediaよりヴィーゼルは、たった16歳の時に、父親と共に収容所へと送られました。過酷な寒さと飢えの中で強制労働をさせられ、ただ「父が生きているから」という理由で、互いを悲しませない為に、生き残ろうと努力しました。ですが、次第に父親が憔悴し動けなくなり、死にかけている父を支えて過ごすことが困難になります。とうとう父親が亡くなった時、ヴィーゼルは涙を流すこともできず、「とうとう自由になった - 父のために生きている必要がなくなった」という思いでした。そして、自分一人生き残った罪悪感と、世界に対する不信感で、ホロコーストに関して語ることが出来なかったのです。ヴィーセルは、13年も苦しんだ末に「夜」を書き上げ、また様々な平和活動に励み、1986年には、ノーベル平和賞を受賞します。実は語るだけでは「トラウマの解消」はできない?!ヴィーセルがトラウマを長引かせたのは、単に「話せなかったから」だけではありません。自分の体験の理不尽さを受け入れることが出来なかったからです。その一方で、精神科医であったフランクフルが、早い回復を遂げたのは、理不尽なホロコーストの経験にも意味を見出し、人生の目的(本を執筆する)を得たからです。彼は、ホロコーストを通した教訓として、 生きることから何を期待するかではなく、 むしろひたすら、 生きることが私たちから何を期待しているかが問題なのだという言葉を残しています。けれど、誰もが皆、フランクフルのように、理不尽な経験に意味づけを出来るわけではありません。トラウマ解消において、これが一番難しい作業なのです。何も悪いことをしていないのに、急に命の危機にさらされて、どうしてその体験に納得することができるでしょう?ほとんどの場合、トラウマをより高い視点から再構築するまでに、 「どうして私がこんな目に遭わなければならなかったの?」 「なぜこの世界は異常で危険なのか?」 「神様がいるのであれば、何を学ばせたかったの?」このように感じると思います。この“納得できない気持ち”を解消し、「私は悪くなかった。精一杯のことをした」「この経験から学べた。成長した」そう思えるようになることで、初めてトラウマを解消できるのです。カウンセラーやコーチと共に「意味」を探す命に関わるようなトラウマに対して、「それを通して学べた」という気持ちになるのは、大変難しいことです。出来ることであれば、そんな体験したくもないと思って当たり前です。だからこそ、トラウマの解消が難しいと感じた時はトラウマに対して多くの知見がある人や、似た経験のあるカウンセラーの存在が大切になります。彼らの視点を借りることで、 自分が持つ認知の歪みの解消する トラウマ状況を多角的に見ることで視点を変換が出来るようになり、心が少しずつ回復していくのです。🌸 まとめトラウマからの回復が早い人は、感情を言葉にし、出来事を整理し、「自分なりの意味づけ」を見つけるのが上手な人です。言語化は、心の中で絡まった糸を解くような作業。少しずつ、自分のペースで大丈夫ですもし「思い出すのも怖い」という方は、信頼できる人や、カウンセラーに話すことから始めてみてくださいねそれが、トラウマを“過去の出来事”に変える第一歩になります❣️