「白洲次郎 占領を背負った男」(講談社)
本というのは、面白いもので旧家を訪れてから読み返すと、印象が一変する
エッセイストの正子夫人然り、だ。正子夫人の書斎と実際手元にあった書籍など目にしてから、とても身近な印象に変わるんだね。
昨日の旧家は住まい人=白洲夫妻不在なのだが…。いやいやそれを保存公開しているご家族や町田市の努力がリアルな印象を我々に与えてくれ、より身近な「白州次郎」「白州正子」になったのだろうか。
しかし、以前も今も
ここには共感を得、自らもそう在りたいと思う一文がある。
「彼は吉田茂に見込まれ、戦後、日本復興の推進役として辣腕を振るった人物である。゛プリンシプル゛(生き方の大原則)を大事にし、筋の通らない話しには相手が誰であろうと一歩も引かなかった。正子は次郎のことを゛直情一徹の士サムライ゛゛乱世に生き甲斐を感じるような野人゛と評している。……戦争には負けたけれども奴隷になったわけでない。それが彼の口癖だった……」
白洲次郎像が理解される一文だが、それだけに止まらないと感じている。
地球規模の様々な変化の中に、地域密着のビジネスに身を置き生きていく中で旧家と本は放せそうにない。