6年前中野の哲学堂でスパニッシュスタイルの住宅の受注に際し、ガーデニングを任せたI氏と5年ぶりに電話で話した。
当時お互いの「家づくり」にかける想いに意気投合し仕事をつくっていた。
初めての酒席で俺が鬱とパニック障害の真っ只中で、彼は最愛の子供達を夫婦の離別にて失って、必死に仕事にしがみついていた時期である事がお互いわかった。
最悪な時期に出会い、仕事をしていたわけだ。
彼は毎日中野の焼き鳥屋で精神安定劑を水代わりに酒で飲む。無茶苦茶な人だった。俺は仕事が終われば、八王子のアパートで倒れ込む毎日。俺も無茶苦茶だった。
傷の舐めあいはしない様に、仕事にかける想いばかり話していたな。
その年の暮れ、彼から六本木の生演奏に誘われた。病気とは言え、エネルギッシュな演奏で元気に年越ししようと計らってくれたわけだ。
とは言え、病人には酷く辛く、苦痛なのだ。人ゴミに行く事さえも…
しかし、彼の「木村君、前に進もうよ。俺は子供達に会えない。正直辛い。辛すぎる。でもね歩こうよ。いつか必ず良い事あるよ!」を言い聞かされ、信じて、お供させてもらい…ビートルズ♪を聴いた。
あれから、5年。ホントに久しぶり聞く彼の声は、優しい彼の声は変わらず、変わらず…笑ってくれた。
嬉しかった。あの頃のまま迎えてくれ、嬉しかった。
今のお互いは、とても元気であり、別々だけど「歩いて来た」。
元気な再会が出来る事になったわけだ。
来週、港南台の彼の店に行く。
会ったら…どうだろう、涙みせてしまうかもな
