のどかな田園風景。
見ているだけで心が落ち着きますよね。
実った稲穂が金色に輝き、風でさわさわと揺れる。
写真を撮ったのがちょうど10月だったので、
まさに稲刈りの真っ最中という時期でした。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、
画面の右奥では、すでに刈り入れが始まっています。
撮影場所は全羅北道の任実(イムシル)。
全羅北道の中心都市、全州(チョンジュ)からだと、
車に乗って、約1時間という距離にあります。
こういうと失礼ですが、特に目立った観光地もなく、
まさしく韓国の田舎という雰囲気なんですよね。
そんな任実を代表する名物が……。
チーズ!
ハングルが読める方は看板に、
「チーズマウル(チーズ村)」
と書かれているのがわかるかと思います。
「え、チーズ!?」
という声が聞こえてきそうですが、
韓国で任実といえば、まず何よりもチーズ。
チーズの本場として全国に名前を轟かせています。
そして、これが任実産のチーズ。
右がゴーダチーズで、左がおつまみ用のさけるチーズ。
右端にうっすらピンク色のチーズが混じっており、
これは五味子(チョウセンゴミシの実)を加えたものです。
ちなみに任実でチーズ生産が広まった理由ですが、
その歴史をひも解くと、1966年までさかのぼります。
1950年代後半に韓国を訪れたベルギー人の宣教師、
Didier t' Serstevens(韓国名:池正煥)神父が、
農村の振興策、栄養対策として、チーズ作りを伝授。
当初はヤギ2頭から始まった小さな事業でしたが、
やがて広まりを見せ、地域の名物として確立しました。
韓国においては、これが初めての国産チーズ。
やがて1972年に韓国で初めてのピザ専門店がオープンし、
チェーン店の進出も始まると、チーズの需要はぐんぐん拡大。
任実チーズの名も、全国に轟くこととなりました。
現在でも任実チーズはスーパーなどで買えますし、
任実チーズを冠したピザ専門店もたくさんあります。
韓国に行ってふと気付いたときにでも、
ぜひ探して頂ければと思います。
なお、個人的なオススメはこちら。
同じく任実チーズ村製の飲むヨーグルトです。
これが実にとろーっとして濃厚そのもの。
自慢の各種チーズももちろん美味しかったですが、
飲むヨーグルトのコクに、一発で惚れました。
ほかにもチーズ村に行くと、チーズ作り体験や、
ピザ作り体験などのイベントが楽しめます(要予約)。
チーズだけを目的に、任実まで行くのは大変ですが、
全州をはじめとした全羅北道の周遊ついでならいいかも。
気持ちのいい農村風景とともにお楽しみください。
<おすすめデータ>
料理名:任実チーズ
地域 :全羅北道任実郡任実邑金城里
予算 :商品ごとに異なる
美味度:★★★★
穴場度:★★★★
(★は5個で満点)



