発達した機械はどのように人間に役立つ仕事をしてくれるのだろうか。
玄米をついて白米にしたということは、米粒の皮、すなわち健康の
もとである糠をけずり捨てて、白い米すなわち粕にしたことである。
製粉工場は米を粉砕して粉ごなにしてしまうことに役立った。
生命のもとである玄米を病人食にもならぬ粕にし、さらに粉ごなに
くだいてパンにした。
胃の弱い人間を造っておけば、消化し易い白米がありがたがれる。
消化しやすい白米食(粕)を常食にしておれば、栄養が不足して
バター、ミルクという栄養食が必要にもなる。
水車や製粉工場は人間の胃腸の働きの代わりをして、胃腸をなまけ者に
することに役立っただけである。
農業の役立ったように見える科学技術も、ほとんど幻想でしかない。
‘自然農法 わら一本の革命’ 福岡正信