うたの日でおとの日だった十首カンフーを習いはじめた姪っ子に人の急所を教えてもらうはつなつの浮かれ気分をそぐような気がして売ったニーチェ全集髪の毛を紫に染めばあちゃんは祝いの席でthank youという班長は一年生を見守ってゆっくりゆっくりゆっくり歩く水鳥に小石を投げる少年を叱るじじいにいいねをつける童貞のけだるさ夏につつまれて旅にでる日をただ待っている甘栗をむくスピードがおんなじで前世はきっと双子のぼくら無理をするあなたのために僕はただ豚汁を炊き続けるのです政治家は馬鹿ばっかりでその馬鹿の重みで自転している地球僕たちは信じる道を行くのです(薔薇があかるく咲き誇るなか)