◆メルマガ 第28号 「働き方イノベーション 新起業論」
新たな事業ニーズを掘り起こす若手起業家の成功の法則
◆ 成功分析の方法
成功分析の方法は、売上高、利益率、顧客数、販売先等、社員一人当たりの平均売上高、同利益率、増加売
上割合、増加利益率等の財務面、ROE等の経営効率指標など、さまざまな角度から多様な手法によって研究さ
れています。しかし、当事務所では、次の3つの視点から成功事例の分析研究を行っています。
(1) 計画性=起業するためには、事業計画の立案・実行し、事業の進捗や事業展開などを把握する必要が
あります。この計画性では、起業家自身の経営者としての能力を高めるツールとしての役割も期待できます。事
業計画書を作成して事業資金(融資)、厚生労働省関係の助成金、、経済産業省関係の補助金等を調達できる
ことが成功の重要な要素となります。
つまり、事業の計画性は、起業家自身の経営者としての能力を判断する基準や指標ともなりえます。
(2) 資金面=起業をスタートする前に、自己資金をどの程度、蓄えているのかが起業後の事業推進や事業展開などを大きく左右することは日本政策金融公庫の開業調査等で指摘されている起業が成功するための重要な要素です。
また、起業後においても、スタートアップ段階から成長段階に移行する時点、個人から法人組織に組織を再編する時、事務所や店舗等を新たに設置する時なども、事業資金の調達が必要となります。つまり、事業の展開の様々な局面において、事業資金が必要となります。
すなわち、企業が成長し健全は発展を目指すのであれば、売上収益とともに事業資金の調達能力は不可欠です。
(3) 販売先の開拓(販売ルート)=成功を大きく左右するのは、販売先である「お客様」以外には存在しません。そのため、ターゲットとなる顧客を選定する必要がありますし、望ましい顧客像までに絞り込むことの重要性も言われています。お客様の支持を受けること(熱烈なファン)が企業の継続的な発展には不可欠な要素と言えるでしょう。
◆ 具体的な成功方法の分析
(1) 計画性=法人は皆さんご承知のとおり、一般的には発起人が出資して会社を設立します。それは、どのような事業を行うのか、あるいは、どの事業が成功するのかが明確でないからです。国内での起業の場合、起業家とその親族や友人・知人などが出資する場合が多いようです。会社も小さく生んで、大くき育てることになります。
ソフトバンクの設立の場合にも、社員が数名でしたし、楽天の設立の場合にも同様です。法人設立には、会社を設立する場合には、2003年(平成15年)2月以前は、最低資本金は1,000万円以上とされており、会社設立のハードルが非常に高いものがありました。有限会社にしても300万円以上が必要でした。
平成15年2月における新事業創出促進法の一部改正により、会社設立の最低資本金は1円と会社設立はとても簡略化されました。その後、平成18年5月において、この最低資本金制度及び最低資本金特例制度も撤廃されました。
そのため、会社設立には、定款作成と法人登記によって成立することとなりました。
会社の運営管理には、取締役会が置かれ監査役が置かれることもあります。会社の事業報告や次年度の事業計画の公表も株主総会を開催して行われます。また、法人設立と同時に、設立後の運営・管理費用の調達も不可欠となります。
< 一般社団法人代表 角間惇一郎さん>
株式会社
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE
一般社団法人の場合には、株式会社と同様に設立登記と各種届出が必要となります。
一般社団法人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA
株式会社と一般社団法人との違いは、前者が1人で登記できるのに対し、後者は社員2人以上が必要となります。
運営機関が前者では取締役会で、後者が理事会となり、年1回定期的に総会を開催する必要があります。
その他にも、株式会社と一般社団法人との違いはありますが下記のサイトをご覧ください。
株式会社と一般社団法人との違い
http://syadanhouzin.com/hikaku1.html
< うなぎトラベル 東園絵さん>
東さんは、当初、2005年にビジネス交流会などを運営するLLP会社を設立されました。
今回、2008年にぬいぐるみ専門旅行会社「うなぎトラベル」の設立は、社会的信用面から株式会社だと考えられます。
< ユーチューバーHIKAKINさん >
ユーチューブへの動画投稿を仕事にする HIKAKINさん(25)は、グーグルと契約して
2年後に、スーパーを退職して独立されました。
ところで、HIKAKINさん(25)は、現在、仲間とマネジメント会社を共同経営さ
れており、執行役員を務めています。ですから、HIKAKINさん(25)は、仲間と一
緒に「HIKAKINさん」をマネジメントをされており、オフィスと自宅(職場)は離れ
ているようです。
したがって、HIKAKINさん(25)は共同経営者なのです。しかし、HIKAKIN
さん(25)のような個人から共同経営は、21世紀のサクセスストーリーなのでしょう。
2) 資金調達=飲食店の場合には、少なくとも1,000万円以上の事業資金が必要となります。
その内訳は、店舗設置費用、材料費用、スタッフ給料などの労務費用、店舗開店費用などとなります。お店と運営会社が別々でしたら、会社を設置するオフィスやスタッフなども必要です。
したがって、会社と店舗を開設する際の事業計画書の作成が最も重要となります。それは、会社とお店を設置後、事業資金を調達する際、銀行、公的機関等からの融資、経済産業省などの補助金、厚生労働省からの助成金等を受ける場合に、資金をいくら調達してどのような費用項目に資金を投入するかによって、事業の収益や売上高などに対して影響を与えるからです。
事業運営の「肝」は事業資金の調達と投入による売上・収益の最大化にあると言っても過言ではありません。
< 一般社団法人代表 角間惇一郎さん>< うなぎトラベル 東園絵さん>
一般社団法人の事業運営については、広く一般の方からの寄付金、贈与などによって事業運営されることが多いようです。
設立当初は、余り、事業資金は必要ないと考えられますが、ホームページ制作費用、
登記費用、事務所賃借料など少なくとも自己資金500万円くらいは必要かと思います。
一般社団法人代表 角間惇一郎さんは、風俗で働く女性20名をスタッフとして雇い入れ、
団体の事業運営と風俗で働く女性のサポート従事しています。
うなぎトラベル 東園絵さんは、起業当初、2005年頃ビジネス交流会などを開催するLLP会社を設立されています。ぬいぐるみ専門の旅行会社「うなぎトラベル」を設立されたのは、2008年です。
< ユーチューバーHIKAKINさん >
HIKAKINさん(25)は、スーパーの勤務時代にグーグルと契約を締結し、年収
1,000万円を超えているので、自己資金は豊富です。現在は、自宅マンションの一室を
「職場」としています。
ところで、HIKAKINさん(25)は昨年6月に仲間と一緒に「HIKAKINさ
ん」をマネジメントする会社を設立され、執行役員を務めています。個人から会社の共同経
営へと成長されています。
他の「ユーチューブ」で活躍されている方も、個人から法人経営へ成長・脱皮されると思います。
(3)販路開拓=< 一般社団法人代表 角間惇一郎さん>
起業当初は、風俗店経営者などの人脈を使って、風俗店で働く女性らの相談を引き受けていたことから、販路開拓は順調なようだったようです。
現在は、事務所スタッフにも風俗店で働く女性を20人程度雇用しており、地域の雇用創出という面では大きく活躍されていると思います。
「越谷市男女共同参画推進委員も務める」と朝日新聞が報道しておりますから、今後の風俗店で働く女性の支援の輪は埼玉県越谷市だけでなく、同県内を始め全国的な規模で広がりを見せると考えられます。
今後は、「風俗で働く女性支援基金」など一口3,000円程度の募金を設置して、全国からの多くの方の賛同を得るなど、広く薄く基金を集めるという方法も考えられます。
みなさんの販路開拓のアイディアを書き出してみましょう!
< うなぎトラベル 東園絵さん>
起業当初は、2005年頃ビジネス交流会などを開催するLLP会社を設立されています。ぬいぐるみ専門の旅行会社「うなぎトラベル」を設立されたのは、2008年です。
東さんは、上智大学大学院を卒業後、東京都内の金融機関を勤務経験されています。
その性格は明るく前向きで人をつなぐのが得意という事情もあり、うなぎトラベル設立後口コミやミニブログ「ツイッター」などで日本国内で評判となりました。
人気が出た当初は、東さんのぬいぐるみに旅行される個人ブログが人気を博したことです。
読売新聞や産経新聞などの主力メディアとともに、人気テレビ番組でも紹介されるなど会社設立から5年程度で、米国メディアでも紹介されました。
人と違う発想・アイディアなどがこのような注目や人気などを集める原因となったのでは
ないかと思います。
販路開拓で課題とするならば、今、現在、大人気を博している「うなぎトラベル」ですが、専ら口コミ、ツイッター・ブログの情報発信です。また、東さんの一人会社のようですから、あまり、収益性はあるとは思えません。
人気はあるが収益性は低い状態から脱出するために、高収益商品を作りだしていくかです。
売上高=客数×客単価
客数はある程度見込めます。そのため、固定客を作りファンへと育成するとともに、客単価をどのように改善していくか?
つまり、売上高はお客様を集める集客対策(客数)×お客様に商品・サービスを購入していただく(商品・サービス販売=買上点数×購入単価)となります。
また、お客様は新規客と既存客に大別されます。新規客にかかるコストは既存客の10倍のコストが必要です。
ですから、既存のお客様にどれだけリピートして、購入していただけるかで、企業の成長・発展は決まるのです。
< お客様の成長過程 >
新規客⇒ リピーター ⇒ 固定客 ⇒ 優良顧客⇒ 熱烈なファン(信者)
うなぎトラベルは、100人程度の利用客がいますので、既存顧客を対象とした販促策が必要となります。
一例としては、「うなぎトラベル ニュース」「うなぎトラベル クラブ」「うなぎトラベル グッズ」などです。
商品単価を引き上げるためには、ターゲットとなる顧客層を増やす。現在は、一般人ですから、ぬいぐるみを好きな若い女性層にかえることもよいかも知れません。
< ユーチューバーHIKAKINさん >
起業当初は、HIKAKINさん(25)はスーパーに勤務しながらの副業程度で個人事業
をスタートされています。本格的に独立されたのは、2年前です。
スーパー勤務時代の投稿動画が人気となったことから、グーグルが目につけて契約(ユーチ
ューブバー)に至りました。人気の中心となったのは、小中学生です。
最近の小中学生はお小遣いも豊富にありますし、稼いでいる中学生もいます。
売上高=客数×客単価
HIKAKINさん(25)の場合、客数は閲覧回数でカウントされます。
客単価は、投稿動画に広告を出す企業の広告費となります。
動画の再生回数によって、企業が出す広告費は計算されます。
現在、HIKAKINさんの参加するマネジメント会社には、4つの販売チャネルがあります。
(1)ユーチューバーのマネジメント、(2)グッズ販売、(3)メディア出演・掲載、
(4)SNSサイトです。
HIKAKINさんは本業のYouTubeにてHIKAKIN、HikakinTV、HikakinGames、
HikakinBlogと4つのチャンネルを運営し、動画の総アクセス数は10億回を突破しています
以上、ニッチな分野で活躍される若手起業家3名のみなさんは、次のような共通点(成功法則)を持っています。
(1)起業スタイル=3名の若手起業家は、全員、中途退職されています。
それも、旧型の起業スタイルですし、若さと行動力で突き進む従来型の若手です。
しかし、一人の20代の若者は、副業からスタートしていますから、今後の起業スタイルの流れとなるかも知れません。
(2) ライフプラン=一人は設計会社技術者、一人は有名金融機関OL、一人はスーパー従業員です。
起業家がどのような人生を歩むかは大変重要です。「少年よ大志を抱け」と最近は聞かれなくなりましたが、この3名は大きな「夢」を心に描き、その「夢」を見事に短期間で実現されています。
そうすると、成功の源泉は、成功をゴールである「夢」を如何に、どのような形に思い描くことができるかにあるとも言えます。
(3)お金=3名とも起業当時は、お金に余裕がありました。そのため、若さと行動力で「夢」の実現に向けて多くの人を巻き込むことに成功したから、企業経営も順調に成長・発展したのではないかと考えられます。
(4) 仲間=一人は風俗経営者の知り合いがいました。女性起業家はビジネス交流会を主催して、多くの人と交流していました。最後の20代の若者はビジネス仲間なのでしょう。
リアルでの交流もよいでしょうし、ネットでの交流も不特定多数の人たちを巻き込むことで活躍の場を広げていくことができます。
(5) 性格=3名ともそれぞれ性格は違います。しかし、3名とも前向きで明るく行動力のある方です。ほとんどの起業家に共通する性格ですね。明るい性格だったら応援しようかと考えてもらえるからです。そして、自分の「夢」を常に人に伝える能力も持ち合わせています。
したがって、誰でも成功するチャンスは存在するのです。
お金があるにこしたことはありませんが、お金の多寡で成功が左右されることはありません。
皆様の「夢」は、なんでしょうか?もう、実現されているのでしょうか?